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出版社に採用される!出版企画力編

2017/05/25出版ノウハウよりも、ずっと大切な大切ものとは?

こんにちは、樺木宏です。

さて、出版ノウハウとう名のつくものには、

やれ差別化だ、読者のメリットだ、という言葉が数多くでてきます。

ようは、何をどう書くか、というノウハウですね。

かくいう私もそうした内容はお伝えしているのですが、

じつはそれ以前に、もっとずっと大切なことがあります。

実は、私が支援をお引き受けするかどうかの判断基準ともしているものです。


それは何かというと、

「なぜそれを書くのか?」

ということ。

言い換えれば、本を出す背後にある「動機」です。


なぜこれが大切なのかといえば、読者にも出版社にも、その「動機」が伝わり、

その後を大きく左右するからです。

動機に共感すれば、あなたを応援してくれるでしょうし、

そうでなければ、逆の結果になってしまいます。


例えば、ビジネス書で言えば、「自慢したい」という動機が透けてみえてしまう企画や、

「ビジネスに誘導したい」という意図がありありと見えてしまう企画です。

目の肥えた読者や、経験を積んだ編集者からみれば、そうした企画の背後にある動機は、

ありありと見えてしまうもの。

こうした企画に対しては、「それを応援しよう」という気持ちにはなりずらいですし、

仮に世に出ても、一時的な売れ行きで終わってしまいがちです。

逆に、「読者を励ましたい」という動機や、「社会を変えたい」という動機も、

読者や編集者に伝わります。

そうした企画には、必ず応援者が現われます。

出版される可能性も高くなりますし、発売後、本の露出が一段落したあとでも、

口コミでじわじわ広がり、長く売れる本にもなりやすいのです。


このことは、単に心情的なものに留まりません。

いまの時代のビジネスのキーワードは「共感」ですから、

本を出したあとのビジネスとの連動にも、当然影響してきます。

つまり戦略としても合理的、と言えるのですね。

いかがでしょうか?

大切なのは、出版ノウハウ以前に、「なぜ書くか?」という動機です。

それが伝わるテーマ、そして切り口。

それこそが、あなたのブランド力を最大限に高める本になるでしょう。

 

2017/04/27商業出版では『いつ出すか?』を考えよう

こんにちは、樺木宏です。

さて、いわゆる「商業出版のノウハウ」というものが世の中にはありますが、

結構重要なのに、あまり語られていない事があるのを、お気付きでしょうか?


それは、「いつ出すか」です。


何を書けばいいか?

誰に書けばいいか?

それを気にする人は多く、ノウハウも多くありますし、

そうした問いには、多くの答えが用意されています。

しかし、「いつ出せばいいか?」を気にする人は、意外なほど少ないのです。

「時間軸」という視点で、自分の商業出版の戦略を考える人は、少ないということなのですね。


でも考えてみれば、それはもったいないことです。

なぜなら、少しタイミングがずれてしまったら、

ベストセラーの可能性がある本といえども、埋もれて売れない本になることもしばしばあるからです。

その証拠に、重版がほとんどかからなかった本が、

数年後に中身をほとんどそのままで改装して出しただけで、

ベストセラーになったという事例は、実は結構あります。


例えば、「足の一部に焦点を当てた某健康本」は、

最初あまり売れなかったのにもかかわらず、

2年後に再度営業を仕掛けたら、ミリオンセラーにまでなったという話。


あるいは、「某有名アニメの有名キャラに学ぶ自己啓発書」は、

カバーも中身もそのままに、7年後に仕掛け直したら10万部を超えたという話。


こうした「いつ?」を変えただけで、本が売れるという話は、実は多いのです。

出版社もこうした話をあまり外には出さないので、

意外と知られていないだけなのですね。

だからあなたが、「いつこの本を出すべきか?」と問うことは、とても大切です。


しかし、そこで難しいのは、「待つ」こと。

本を出せるとなったら、今すぐ出したくなるのが人情というものですね。

他の著者が同じような本を先にだしてしまうのでは?とう心配もあるし、

プロデューサーにお金を払っていて期限もあるかもしれません。

そもそも、いつ出せば良いかというタイミングを見極めるのも難しいことです。


でも、そうした迷いがあったとしても、やはり「いつ出すか?」という問いは大切。

それを考えることで、あなたのポテンシャルが活かされますし、

著者としての可能性が大きく開花する可能性があります。


ぜひあなたの著者としての戦略に、

「いつ?」

という視点を加えてみて下さい。

 

2017/04/12"これだ!"という企画が必ず思いつく、たった1つのコツ

こんにちは、樺木宏です。


さて、あなたは「これだ!」と納得のいく企画を、思いついた経験があるでしょうか?

中には「ある!」という人もいるでしょうし、「今考え中」という人もいるかと思います。

それを思いつきさえすれば、本は出せるし、ブランディグになり、ライバルと差別化できるのですから、

いつでも納得行く企画を思いつきたいものですね。


とは言え、商業出版では求めるレベルは決して低くはありませんん。

「そう簡単には思いつかないよ」というのが本音でしょう。

では、どうしたら良いのでしょうか?


結論から言えば、

「量をこなす」

につきます。


なぜなら、「量」が「質」を生むことは多くの事例で証明されているからです。

ものの本によれば、アインシュタインは約250、ダーウィンは約120、フロイトは300以上の数の

論文を書いているそうです。

そしてエジソンは1000以上の特許を取り、バッハは約1000曲以上を作曲し、

なんとピカソは2万以上の作品を残したことが知られています。

マルコム・グラッドウェルの「1万時間の法則」を待つまでもなく、

良いアウトプットには「量」が決定的に影響するのです。


これを「本を出したい」という著者に当てはめると、

とにかく企画の「量」を考えることが、間違いなく正解であり、

「たった1つのコツ」と言い切っても過言ではないでしょう。


さらに面白いことに、先に挙げた「天才」と呼ばれる人たちの仕事では、

たいした事がない作品が多く作られた時期と、

誰もが知る有名な作品が多く作られた時期は、実は同時期らしいのです。


つまり、「まだ、本を書くには早い」とか、

「実績ができてから出版にチャレンジする」のではなく、

「今、ここで行動した人」が、それも大量に行動した人が、

名作をモノにしているのですね。


実際、私の周りでも多くの本を出し続けている人の優れた特性は、

企画力や文章力を差し置いて、なによりも「行動力」がある人たちです。


いかがでしょうか?

"これだ!"という企画が必ず思いつく、たった1つのコツとは、

「今、大量に行動すること」

ぜひ取り入れて、素晴らしい企画を手に入れてください。

 

2017/03/01がんばらない出版術 その(3)


こんにちは、樺木宏です。

今回の記事も、前回、前々回に続いて、

"商業出版を楽しむための工夫"についてです。


創造性を高め、モチベーションも長く続けるために、

まずは「ストレスを極力感じない状態をつくること」

について、前回はお伝えしました。


そこで今回は、「出版が好きになる」方法についてです。

昔から「好きこそものの上手なれ」といいますが、出版にも当てはまります。


もし本を出すことが「好き」になれば、自然と大量に行動をします。

意識せずとも勝手に情報を集めるでしょうし、

気になる本を手に取る機会も増えるでしょう。

それはそのまま業界のトレンドを察知することにもつながり、

ライバルの類書とどう差別化するか、というアイデアの元となります。

つまり、著者としての力量がアップし、企画が通ること、出した本が売れることに直結するのです。


では、具体的にどうすればよいのか?

それは、

とにかく、「小さく行動する」

に尽きます。


小さく行動し、小さな成果を得る。

例えば、タイトル「だけ」よいものを考案して満足する。

納得いく見出しを1つ「だけ」思いついて喜ぶ。

小さい自己満足を、繰り返していくのです。


シンプルなようですが、これは大変効果的です。

というのも、脳は成功の大小は、さほど気にせずモチベートされるからです。

客観的に見て大きな成功かどうかは、たいした問題ではありません。

大事なのは、自分が嬉しいかどうか。

それが嬉しければ、たとえ小さな成果でも、大きなモチベーションにつながるのです。

行動すれば動機が強化されますので、

「なかなかやるね、自分」

などと、ますます楽しくなってきます。


逆に、「まとまった時間ができたらチャレンジしよう」とか、

「今は集中できないから、時期をずらそう」と思うこと、よくありますよね。

そうなると、伸ばした分だけ、やるのがおっくうになってきます。

そのうち、「なんでこんなことをしなければならないのか」

などと感じはじめるでしょう。

先の楽しくなってくるのとは、正反対ですね。


いかがでしょうか?

とにかく小さく行動すること。

そして自己満足でよいので、小さな成果を積み重ねていくこと。

その先に、「企画が通る」「本が書店に並ぶ」「読者から感謝の言葉が届く」などの、

「大きな成果」があるのですね。


あなたが出版を楽しむための、ご参考になれば幸いです。

 

2017/02/22がんばらない出版術 - その(2)

こんにちは、樺木宏です。

今回の記事は、前回に続いて、

"商業出版を楽しむための工夫"についてです。


なぜ楽しむことが必要かと言えば、がんばるとうまくいかないから。

ストレスを感じながら無理やり意志の力で行動するのでは、創造性が高まりません。

モチベーションも長く続きませんので、ちょっとしたことでチャレンジを諦めてしまいます。

そうならない為にも、楽しみながら、つまり「快楽のホルモン」ドーパミンを出しながら、

出版に取り組みたいのです。


では、具体的にはどうやるか?ということですが、

楽しもうにも、ストレスでいっぱいの状態では楽しめません。

ですのでまずは「ストレスを極力感じない状態をつくること」が大切です。

そのためには「習慣の力」を借りること。


歯を磨いたり、靴のヒモを結ぶのに、毎日一生懸命頑張っている人はいませんね。

人は、21日間続ければ、脳に回路ができて習慣になると言われています。

そうなれば、頑張ろうとしなくでも、自然に行動ができます。


これを利用すると例えば、

・企画を考えるのであれば、30秒だけで良いので、毎日考える

・執筆であれば、1行で良いので、必ず毎日書く

ということになります。

なお、毎日同じ時間にやるようにすると、さらに効果的です。


そして、大切なのは「やり過ぎないこと」。

はじめて見たら乗ってきたので、疲労困憊になるまでやった、ということに無いようにしましょう。

「あともう少しやってもいいけど、そろそろやめとくか」

くらいで、余力を残してやめましょう。

それが次の意欲に繋がります。


「たったそれだけで結果がでるの!?」

と思うかもしれませんが、いきなり結果を求めるから上手く行かないのです。

まずは「ストレスを感じない習慣づくり」に専念すること。

あまり多くを自分に要求しないこと。

それが大切なポイントです。


たかが30秒、たかが1行。

でもそれが、あなたの著者人生を劇的に左右するほどの違いになるでしょう。



 

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