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出版ノウハウ無料公開ブログ

立ち位置が見えてくる「情報収集」

2018/12/13パソコンを置き、街にでよう

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


ご存知のように、商業出版するためには、まず出版社に企画を通す必要がありますね。

そこで「企画を考えなければ」ということで、

パソコンに向かってうんうんうなったり・・・

机のノートに向かって、考え込んだり・・・

していませんか?


実は、そういうやり方は、

ストレスが大きい割に、あまりいいアイデアがでない方法、

だということが、わかっています。


ではどうするか?

「リラックスして、気づくのを待つ」

これに尽きます。


そんなことでいいの?

と思ってしまいそうですが、むしろそれがいいのです。

これは洋の東西を問わず、昔から言われていていることでもあります。

つまり時代の検証を経た、信頼できるノウハウなのですね。

例えば、日本では江戸時代より、アイデアを出すには

「三上」

といわれていました。

馬の上、厠の上、床の上、だそうです。

今風にいえば、

・ドライブして気持ちよく振動に身をゆだねているとき、

・トイレでホッと一息ついているとき、

・そして寝る前に、まどろんでいるとき。

こんなときに、良いアイデアがでるのです。

あるいは、昔のイギリスの作家、ホレス・ウォルポールは、

「セレンディピティ」

という言葉をつくりました。

平たくいえば、物事の中に潜む「価値」を見抜く能力です。

それまで気づかなかったことに、「これだ!」と気づく能力ですね。

運良く見つけ出す能力、偶察力、とまるで実力では無いかのように訳されることもありますが、

そもそもアイデアや気づきとは、偶然出てくるのを待つしかないのですから、

偶然気づく力こそ、まさに実力そのものなのですね。

これらの例に共通するのは、

「考えようとしていない」

ということ。

パソコンにかじりついて、必死で考えるシーンとは、むしろ真逆ですね。

ぜひあなたも、机でパソコンに向かうのをちょっとやめて、

散歩にでも出てみましょう。


頭の中になんとなくテーマを浮かべつつ、

それがうまくいったときの情景なども想像して、

ラクな気持ちで、かついい気分で、考えてみてください。


いかがでしょうか?

「なんだ、そんなことだったのか!」

と"気づいて"もらえたら嬉しいです。

あまり考えすぎて時間ばかり経ってしまう、というのは、

著者を目指す人にありがちなので、

あなたにはぜひ効率良く、商業出版の著者になっていただきたいと思います。

 

2018/08/30効率良く本を読むには?

こんにちは、保護ねこ7+3匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

さて、今回は読書について。

本を書こうという人は、そもそも本好きが多いですよね。

とはいえ、洪水のように押し寄せる大量の情報を前に、

「何を読んだらよいのか?」

と悩みがちなものです。


それもそのはず、年間に書籍の発行点数は7万部を超えていますから、

たとえあなたが月50冊の本を読んでも、全体の1%にもなりません。

よほど気をつけて選んでいかないと、全く時代に追いつけない、ということになってしまいます。


また、売れる本が出ると、似たような本が書店に並びます。

もちろん一見違うようにつくってあるので、

気がつけば似たような本ばかり読んでいる、

つまり知識の幅が広がっていかない、ということにもなりがち。


このように、「本を選ぶ」というのは、意外と難しいものなのですね。

それを執筆にも活かしていこう、という著者であれば、

その大切さはなおさら大きいものです。


では、本をどうやって選ぶとよいのか?

結論から言えば、

「今の時代のものの見方・考え方を支配する枠組み」

から選ぶことが大切です。


たとえば、今の時代、とても支配的な枠組みの1つが、進化論。

一例を挙げると、ダイエット本なども進化論に支配されています。

「ダイエット本が?」

と思われるかもしれませんが、

今の「低炭水化物ブーム」は要するに、

「石器時代の方が長かったのだから、人間の体は肉食メインにできている(はず)」

という考え方が背景にあり、それはまさに進化論がベースなのですね。


これはあくまで一例ですが、それ以外にも心理学や社会学の分野においても、

進化論は支配的ですし、他にもいくつかの「支配的な枠組み」があります。

こうした視点から本を読んでいけば、時代に追いつき、あるいは一歩先を予測することもできるのですね。


逆にいえば、良くいわれる「古典・名作に学ぼう」というのは、

ちょっと注意したほうが良いかもしれません。

すでに通用しなくなっている古い時代の支配的な考え方を、

すり込まれてしまう可能性もあるからです。


いかがでしょうか?

貴重な時間を無駄にすることなく、

効率良く本を読むための、ご参考になればと思います。

 

2017/07/13商業出版は、なぜ大変に感じられるのか?

こんにちは、樺木宏です。

さて、本というものは、出す前にはとてもハードルが高く感じられるものですね。

しかしいざ著者になって、自分が出した本を眺めてみると、

皆さん、自分がそれを書けたことは当然だと感じられるし、

なぜあんなにハードルを高く感じていたのか?と不思議に感じるものです。


なぜこんな風に出版前後のギャップがあるのでしょうか?


じつは、書くこと自体は、さほど大きなハードルではありません。

なぜならすでに備わっている実力で、どのようにでもなるからです。

あなたが経験してきたこと、積んできた実績、そして身につけたノウハウ。

それらに加えて、若干のインプットを行えば、意外とクリアできてしまうものなのです。


しかし、「誰に向けて書くか」は、とても高いハードルになり得ます。

今まで満たされていない読者の欲求をくみ取る。

そのために、今までにない読者に向けて書く。

そこは、思いつかなければ、いつまで経っても進めない、いわば「0か1」の世界です。

あとからみれば「あっ、そう」ということでも、最初に思いつくのはとても大変だったりします。


例えば、今でこそビジネスパーソン向けの健康本、ダイエット本などは珍しくもなくなりましたが、

4,5年前には、そうした本はほとんどありませんでした。

しかしそこには確実に、今まで満たされていない欲求があったので、

何冊もでるうちにベストセラーも生まれ、今や確立したジャンルになりました。

このように、「誰に向けて書くか」はとても大変なわりに、後で分かってしまうと、

「ああ、そういうのあるよね」と片づけられてしまいがち。

だから、出したあとではさほど大変に思えない一方で、

出す前にはとても大変に感じられるのです。


逆に言えば、

「誰に書くか」「満たされていない読者の欲求は何か」

ここに気付くことができれば、商業出版はそれほど大変なことではなくなります。

ぜひここにアンテナを立てて、軽々と著者デビューし、本を出しつつけてくださいね。

 

2017/05/04"本を書けそうだ"と思ったら知りたいたった1つのこと

こんにちは、樺木宏です。


さて、書店やWebで本を見ていると、

「こんな本を書きたいな」

とか、

「こういう本なら自分でも書けそうだ」

と思うこと、ありますよね。


そうした思いは、本を出していく上でとても大切。

「着想」や「意欲」につながってくるので、ぜひ積極的に利用していきたいところです。


ただここで、ぜひ知っておいて欲しいことがあります。

それは、

「自分はどう見えているか?」

という、客観的な視点を持つということ。

その視点がなくて「書きたい!」「書けそう!」だけだと、

なかなか出版には繋がらないのです。


なぜなら、出版社には他にも選択肢があるから。

すでに何冊も本を出しているベテラン著者や、多くのファンを持つブランド人著者など、

他の著者にオファーをすることが出来るのが、出版社の立ち位置。


そこで必要なのは、他の誰でもなく「あなたに書いてもらいたい」と思ってもらうことです。

それが出来れば、あなたに出版のオファーがくる確率は格段に高くなります。


そのためには、「自分はどう見えているか?」をチェックすることが大切なのですね。

「しっかりした内容を書けそうな人だ」

と見えているかどうかのチェックも大切ですし、

さらには「その道の第一人者か?」という風に、見せることも大切でしょう。


もし、「第一人者なんてムリ」と思ったとしても、大丈夫。

実は、第一人者という見せ方は、つくる事が出来るのです。


このあたり、詳しくは次回の記事でお伝えしますね。

まずは、自分がライバル著者とくらべて、「出版社からどう見えるか?」

ここを意識してみてください。

 

2016/01/27「マンガや小説風になっているビジネス書は、とてもハードルが高い!?

こんにちは、樺木宏です。


さて、よく書店で見かけるのが、マンガになっていたり、小説風になっているビジネス書。

目立つところに置かれていると、

「こういう風にしたら売れるのかも」

と考えてしまいますよね。


でも結論から言いますと、そうした「見せかた先行」の企画は、まず通りません。

理由はいくつかあります。


1つは、コスト。

マンガにするには元となるシナリオからネームを起こしたり、それをプロのマンガ家さんに

書いてもらうなど、かなりのコストがかかります。


2つ目は、新人著者との相性。

そのようにコストがかかるのですから、出版社は当然、ある程度の売れ行きが見込める

内容でやりたい、と思います。

つまり「それなら元々売れるベテラン著者の本でやりたい」という事ですね。


3つ目は、必然性。

なぜマンガや小説風の見せかたにするのか?といえば、

「そうした方が、読者が手に取りやすく、読んで分かりやすく、スッキリと理解できるから」です。

一見奇をてらったように見えますが、その本質は、

あくまで「読者のために」真剣にやっている工夫。

つまり、ストーリーに無理があったり、違和感があったら、

逆に分かりにくくなってしまい本末転倒ですね。

いかがでしょうか?

一見カンタンに見えるものほど、実は裏で多くの工夫をしているもの。

安易な見せかたとはうらはらに、実はとてもハードルが高いのですね。

でも逆に言えば、しっかりと売れる企画を考案すれば良い、という事でもあります。

読者のためを考えて、いい出版企画ををつくっていきたいですね。

 

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