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あなたも出版できる!心構え編

2022/11/10ライバル著者との競争に必要な、たった1つの考え方

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版で本を出そうとすると、

必ず意識せざるを得ないのが「ライバル著者」の存在ですね。


書店には似たような本がたくさん先に出ているので、

後から出すには工夫が必要だということです。

では具体的にどうすれば、ライバル著者と張り合って、

著者として活躍することができるのでしょうか?


結論から言えば、

「読者への親切勝負」に勝つことです。


なぜなら、

お金を払って本を買い、

時間を投資して読んでくれるのは読者だからです。


読者が「読んで良かった」「払ったお金に十分見合う価値を得られた」

と思える内容であれば、その本は売れます。

すでに出ている本では問題が解消できない人、満足できていない人、

そうした読者への親切勝負に勝てば、あとから出した本でも十分勝算はあります。


しかし逆に、

読者ではなく、ライバル著者のほうに意識が向いてしまうと、

残念な結果になります。


というのも、

より高度な内容を書こうとか、知識が多いことを見せつけよう、

といった方向に向かいがちからです。

それは読者への親切とは真逆の方向なので、うまくいかないのですね。


商業出版の最重要キーパーソンは読者です。

ライバル著者との競争では、

読者の体験を高めることに集中すること。


それが、ライバル著者との競争に必要なたった1つの考え方です。

 

2022/08/25"意識が高い人"が本を書くときの落とし穴

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


本を書こうという人は、意識が高いプロの人が多いです。

それはよい事なのですが、こと著者という立場について言えば、デメリットもあります。


それは、

「素人の気持ちが分かりにくい」

ということです。

人は専門知識が増えれば増えるほど、それを知らなかった時の事が思いだせなくなります。

しかし、多くの読者は素人です。

つまり「素人の気持ちが分からない」ということは、

売れる本が書けない、あるいは書きにくいということなのです。


ここの勘違いに気づかないと、

ビジネスでの実績は素晴らしいのに、

著者としては今一つ、ということになってしまいます。


特に、自分の回りのスタッフをプロで固めていて、

クライアントも向上心の強い人たちばかり、

というケースは要注意。


集客力や見込み客リストがあるのでたまに出版社からオファーは来ますが、

素人に伝わらない内容になっているため、肝心の企画が今一つになりがちです。

あまり本が売れなければ、出版社からのオファーもやがてフェードアウトしてしまうでしょう。


「こんなにいい内容なのに、なぜ売れないのか」

といった不満を持っている人には、

こうした背景があるのです。

著者としてのポテンシャルをほとんど活かせないで終わってしまうのは、

とてももったいないですね。


ではどうするか?ということですが、

「自分の専門分野のプロとしての力量と、

 著者としての伝える力は別。

 むしろ反比例しがちなので要注意」

と知っておくだけで十分です。


そうすれば、素人からのフィードバックに敏感になれますし、

出版のプロのアドバイスにも耳を傾けることが出来るようになってきます。

そうなれば、元々持っている専門知識に「伝える力」が加わり、鬼に金棒ですね。


意識が高い人の落とし穴。

あなたがそこに落ちないための、ご参考になれば幸いです。

 

2022/07/141冊入魂が、著者の成功の最短距離

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


先週はまだ6月だったというのに、記録的な猛暑でしたね。

今日からしばらくは暑さもちょっと踊り場、ほっとひと息といったところでしょうか。

さて、商業出版は文字通り「ビジネスとしての出版」ですから、

売れることが大切なのは前提です。


売れると思われなければ、出版社に企画が通りませんし、

実際に売れなければ、あなたの著者としてのブランディング効果も、

集客効果も、限られたものになってしまうでしょう。


そのせいか、本を出す前からマーケティングのことなど、

いろいろと考えることは多いように思えます。


でも、実はそうではないのです。

何冊も本を出していくと分かるのですが、

あれこれ考え過ぎて、意識が分散してしまった本は、あまり売れませんし、納得感も低いものです。

逆に、意識を「よい本づくり」に集中できた本は、

それほどあれこれ考えなくても、なぜか売れることが多いです。

よい本づくりというのは例えば、

読者を想像しながら、自分が書きたいことにもこだわりつつ、全力で書いた本、

といったものです。

言い換えると、一冊入魂で、読者とよいコミュニケーションが取れた本は、

売れる本になることが多いのですね。


考えてみれば、本に印字されて、値段を付けて広く販売されているとはいえ、

本は1対1のコミュニケーションです。

読者は本を読むとき、頭の中で文字を音声に置き換え、それを聞いています。

それはあたかも、著者から1対1で語りかけられているようなもの。

そんなコミュニケーションの中で、販売促進やブランディングなどに意識が散ってしまえば、

それは「心ここにあらず」ですし、散漫な印象は相手にも伝わってしまいます。


逆に、目の前にたった1人の読者を想像し、

その人に向けて全力でコミュニケーションすること。

そうした熱量があれば、それも相手に伝わるのですね。

どちらの方が読者への影響力が大きく、満足度が高いかは、おのずと明らかでしょう。


著者といっても、商業出版で本を出すといっても、

結局は1対1のコミュニケーションであり、

1冊入魂が、著者の成功の最短距離。


ご参考になれば幸いです。

 

2022/07/07力を抜けば、よい本が出せる

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


アイデアというと、

「頑張って考える」

「ひねり出す」

という言い方をされることもありますね。


だから頑張ってアイデアを考えることに、

さほど違和感を感じない人も多いでしょう。


しかし、「よいアイデア」を出そうと思ったら、少し話は違ってきます。

頑張ってひねり出そうとしても、うまくいかないのです。


たとえば、

なんとかいい企画を考えようと、

自分にむち打って机に座り、うんうん唸ってみたものの、

結局何も思いつかなかった...

こんなことって、ありますよね。


でも今度からは、逆にしてみてください。

つまり、

決して机に向かって、一生懸命考えることはしない。

むしろその逆で、「力が抜けている状態」をキープすることに気を使う。

こうすれば、アイデアは勝手に降りてきます。

あとは、それを待てばよいのです。


それを裏付けるように、日本では江戸時代のころからアイデアについて、

「三上(さんじょう)」という言葉が伝わっています。

それは、

・厠の上
・馬の上
・床の上

の3つです。

この3つの状態のときは、よいアイデアが生まれやすい。

時代を経て検証されてきた言葉だけに、説得力があります。


さしずめ現代で言い換えれば、

厠の上は、トイレ。

馬の上は、電車や車など、交通機関にゆられながら。

床の上は、就寝前後。

といったところでしょう。


こうしたタイミングでアイデアを考えるようにすれば、

あなたの企画はさらによいものとなり、

商業出版で本を出せる可能性もアップしますし、

すでに出している人であれば、さらに売れる本を出せることでしょう。


ぜひ力を抜いて、よい本を出していきましょう。

 

2022/06/23あえて、"バカバカしい"ほど分かりやすく

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


自分の伝えたいことを、それなりに熱心に伝えた。

でも、

「反応が薄い」

「むしろ拒否反応」

こんな経験、ありませんか?


残念な気持ちになりますし、

それが仕事がらみであれば、機会損失にもなってしまいますよね。

こんなとき、どうすればいいのでしょうか?


結論からいえば、

「バカバカしいと感じるくらい、丁寧に説明する」

ことです。


この「バカバカしい」というのが、実はポイント。


なぜなら、

人は何かについて詳しくなればなるほど、

それを知らなかったときの気持ちが想像できなくなってしまうからです。

平たく言えば、素人に伝えるにはストレスがかかる、ということです。


これは、

「知の呪縛」

とも言われています。

人は何かについて詳しくなればなるほど、

それを知らなかったときの気持ちが想像できなくなってしまうのですね。

平たく言えば、素人に伝えるにはストレスがかかる。

もっと言えば、分かりやすく伝えることは、バカバカしいと感じてしまうのです。


だから、伝わらないのですね。


すでにそれを知っている側にとって分かりやすいことと、

知識が無い人の分かりやすさは全く違います。

すでに良く知っている人にとっては、要点が抜き出されているだけの方がわかりやすいです。

しかし、予備知識がない側にとっては例え話など、

まずは要点よりも、流れや文脈の方が好まれます。


自分にとって「これくらいならいいだろう」ではなく、

圧倒的に、振り切るくらいに、思いきり丁寧に。

バカバカしいと感じるストレスを乗り越えて、「丁寧」にできるかどうか。

そこで伝わるかどうかが決まる。

そういっても過言ではないでしょう。


そしてもちろん、商業出版で本を出そうとするときも同じです。

このようなポイントを押さえれば、読者の気持ちを「つかめる」可能性がずっと高まります。


あなたの専門知識を、ぜひ"バカバカしい"ほど、

分かりやすく伝えていきましょう。

 

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