HOME > 出版ノウハウ無料公開ブログ > あなたも出版できる!心構え編

出版ノウハウ無料公開ブログ

あなたも出版できる!心構え編

2021/02/18ラクして企画を考えたい、と思ったら読む話

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さてあなたは、出版企画を考えることが好きでしょうか?

おそらく、そういう人はあまり多くないのではないでしょうか。


というのも、出版企画を考えること、

特に商業出版の書籍の企画となれば、

ストレスが大きいからです。


読者が読みたいと思うテーマには、すでに多くの本が出版されています。

そこで本を書いているライバル著者達は、いずれも優秀で実績もある人が多いもの。

そうした中であなたの本を差別化していくのは、なかなかハードルが高い作業です。

だから企画考案では試行錯誤がつきもので、ストレスもかかってくるのですね。


しかし、著者を目指す上では、ここがある意味もっとも肝心なところでしょう。

自分の書きたいことや、誇らしい実績やノウハウ、それをストレートに前面に出せば、

企画考案のストレスからは逃れることができます。

自分自身が満足している内容を書くのですから、安心感もあるでしょう。


でもそこが、落とし穴。

スティーブ・ジョブスも、

「安全にやろうと思うのは、一番危険な落とし穴なんだ」
(It is the most dangerous pitfall to think safely.)

との言葉を遺しているように、

ラクに、安全に商業出版の企画を考えようとすることは、

近道のようでいて、遠回りになってしまうのです。


結局はあなたの強みを活かしきれず、

ライバルとも差別化できない、

そんな出版企画になってしまうのですね。

そうした企画はまず出版社に通りませんし、

仮に通っても売れない本になってしまいます。


あえてラクでは無いほうの道を行きましょう。

てっとりばやいアイデアに飛びつかない。

ストレスを感じつつも、モヤモヤ企画を考える。

このマインドセットがあるだけで、

あなたの今後の著者人生を、何年も前倒しでスタートすることができますよ。

 

2021/02/11あなたの本が80倍売れる、たった1つのコツ

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


著者。

情報発信する人があふれる今の時代でも、いい響きの言葉ですよね。

信頼のおける専門知識をもったプロ、という印象を相手にあたえ、

数多いライバルの中から、あなたが選ばれる理由を与えてくれます。

あなたのビジネスを加速し、人生のギアを一段引き上げてくれる肩書きといえるでしょう。


ただし、何かを得れば何かを失うもの。

すべての物事と同じように、著者という言葉にも、トレードオフの関係が存在します。


それは、「プライド」です。

プロであればあるほど、自分の専門知識や能力に誇りをもつもの。

それは悪いことばかりではないのですが、

こと商業出版で本を書く場合には、マイナスの作用があるのです。

何冊か本を書いて著者として軌道に乗ってきた人が、陥りがちなワナでもあります。


たとえば、

玄人好みの高度な内容を書こうとすること。

でも読者は素人なので、難解で再現性も低くなってしまいます。

一部の人は喜ぶものの、多くの人にとって価値が低い本になってしまうのです。

そういう出版企画はなかなか出版社のOKが出ませんし、

たとえ出ても売れる本にはなりにくいでしょう。


あるいは、

人は知識を得れば得るほど、自分がそれを知らなかった状態をうまく想像できなくなります。

自分の知識を人と共有するのが難しくなってしまうのです。

つまりあなたがプロであればあるほど、読者の気持ちがの気持ちがわからなくなってしまう。

自身の知識や能力に誇りをもっていればいるほど、売れる本が書きにくいのですね。

ではどうするか?

ということですが、

「自分の動機をみつめる」ことです。


抑圧する必要はありません。

仮に、「専門知識をひけらかして、皆にすごいと思ってもらいたい」

という動機に気づいたなら、それはそのままでよいのです。

ただし、それだけでは自己満足で終わってしまいますから、

「読んだ人の人生が、もっと良くなりますように」

といった、外向きの、社会的な、自分の殻をやぶった動機を加えましょう。


1つの業界があれば、プロは約1%程度で、80%以上は素人だと言われていますから、

単純に80倍以上の読者に満足してもらえる、より売れるコンテンツが生まれることでしょう。


自分も満足、読者も満足、そして出版社も満足。

三方良しの著者になるための、ご参考になれば幸いです。

 

2021/01/28よいアウトプットは"押忍"が9割

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


誰もが情報発信する時代ですね。

SNSやメールはもちろん、ブログや電子書籍、あるいはYouTubeなど、

自己表現であれビジネスであれ、情報を発信するのが当たり前の世の中になりました。

そうした流れもあり、数年前からアウトプットに関する書籍なども多く出版され、売れているようです。


ただ、そこには落とし穴もあります。

というのも、そうした本に書いてあるのは、

「どう情報発信するか」が中心だからです。

具体的方法は分かるのですが、肝心の、

「誰に」「何を」情報発信するかは、ほとんど教えてくれません。

それもそのはず、

「誰に」「何を」情報発信するかは、人それぞれ。

個性や好き嫌い、エネルギーを費やしてきたこと、実績や将来の目標といった、

ひとくくりに出来ない内容だからです。

そこを1冊の本に書こうと思っても、とてもまとめきれないか、

できても抽象的な内容にならざるを得ないのですね。


そのため、たとえばアウトプットの方法だけを網羅した本を読んだとしても、

ほとんど人に読まれない情報発信をすることになってしまったり、

逆に、迎合して本来の自分とはズレたアウトプットをしてしまう、

といった残念な例が後を絶たないのです。

さらに悪いことに、そうした情報はネット上にいつまでも残ってしまいますから、

よかれと思ったことがマイナスブランディングになってしまうことも、

残念ながら多いのですね。

それが商業出版で、著者として書いたものなら、なおさらダメージは大きいのです。

ではどうするか?

ということですが、ここに近道はありません。

自分に向き合うこと、本心を探ること。

それは時にモヤモヤすることですが、そこを経ない限りは、

安易に間違ったものに飛びついてしまいます。


そうならない為にも、あえて前向きに、モヤモヤしましょう。

空手ではありませんが、押して忍ぶ、いわば「押忍」の精神ですね。

つまり、

「よいアウトプットは"押忍"が9割」。

真面目な話、このマインドセットで情報発信はうまくいきはじめますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/12/17あえて休む、という選択肢も大切です

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、あなたはすでに本を出していますか?

もちろん、という人もいるでしょうし、

まだこれから、という人も多いでしょう。


あなたがどちらに当てはまるにせよ、

出版企画を考え、出版社に提案し続ける、という行動には違いがありません。

そしてそれは時として、とてもストレスになります。


はじめて本を出すのであれば、出版企画を考えること自体がけっこう大変でしょうし、

すでに何冊も出していても、実はその労力はあまり変わらないものです。

たとえベストセラー著者といえども、考案のストレスから、

モチベーションが下がることはよくあるのです。


こんなときはどうするか?

「なにもしないで休む」

のがおすすめです。

商業出版だ、著者だといっても、結局本は読者とのコミュニケーション。

こちらが疲れていたり、気分がのらないのではれば、

良いコミュニケーションがとれるはずもありません。


こんなときは、無理せずに休む。

趣味でも、運動でも、ふとんをかぶって寝る、でもOK。

いったん商業出版から離れて充電することが、

遠回りのようでいて、実はよい本をつくる近道だったりします。


そしてやる気がもどってきたら、また再開すればいいじゃないですか。

いったん引くこともまた、ストレスマネジメントであり、著者としてのスキルです。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/12/03あとから同じような本を出して売れるかどうか?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、今日の記事のタイトル。

実はこれ、商業出版で出版企画書を書く上で、とても重要な考え方です。


というのは、出版社が常にチェックしていることだからです。

売れる本のテーマというのはある程度決まっていますし、毎年7万冊近い本が出るわけですから、

似たような本が増えてしまう傾向があります。

その中で、「あとから同じような本を出して売れるかどうか?」が、企画が通るかどうか、の成否を分けるのです。


もし、

「すでに出ている本とあまり変わらないな」

と思われてしまえば、すでに売れている本を書いている人や、一定の知名度がある人に、

書いてもらいたくなるのが編集者の思考です。

出版社の側からすれば、それで何の問題もないのですが、

新人著者の立場からすれば、企画が通る可能性が低くなってしまうのですから、

これは避けなければいけませんね。


しかし逆に、

「これは、この点が新しいな」

と思われれば、出版企画が通る可能性はグッと高まってくるのです。


ここでポイントになってくることがあります。

それは、読者にとって新しいメリットかどうか、です。


プロが見てやっと違いが分かるようでは、素人である大多数の読者には通じません。

まったく専門知識がない人がみて、明らかに自分事としてメリットを感じられるかどうか。

いわば、「プロであり著者としての自分」をいったん脇におき、

読み手のことを思いやれるかどうか。


ここが新人著者が、似たような本を押しのけて、

著者デビューを果たすための、大事な考え方なのです。


こうした考え方のもと、

「あとから同じような本を出して、売れるかどうか?」

を考えて、出版企画書をつくっていけば、商業出版は夢から通過点に変わりますよ。


ご参考になれば幸いです。

 

PageTop