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出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2021/06/10今、売れている本のワナとは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


商業出版で著者になりたいときは、出版社に企画を通さなければいけません。

そして、通りやすい企画といえば、

「今、売れているテーマ」

を書くことは、王道といえるでしょう。


とはいえ、安易に売れ筋の本をマネしても、そこには落とし穴もあります。

たとえば、

中身が一致しない場合。

タイトルや企画の説明は、売れ筋の本を意識しているのですが、

企画の中身=目次のほうは、

「自分が書きたいことそのまま」というケースです。

これは、意外とよくあります。


見る人が見れば、これはすぐに分かってしまいますので、

こうした出版企画は、出版社にはなかなか通りません。


あるいは、

見た目も中身も、売れ筋の本とほとんど同じになってしまう場合。

売れているということは、それを読んでいる読者も大勢いるということです。

当然、あとから同じような本を出しても売れませんから、

こうした企画も、なかなか通りません。


こうしたワナは、客観的に企画を見れないことから起こります。

本を出すということは、どうしても思い入れが強くなり、

主観的になってしまいがち。


だからここで、

「世の中が求めていること」と「自分が書きたいこと」を、客観的に見れれば、

商業出版で本を出版できる可能性は、飛躍的に高まるのですね。

あなたの著者デビューが少しでも早まるよう、

ご参考になれば幸いです。

 

2021/05/27自分の企画に"納得いかない" ときは?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


自分ならではの本。

出したいですよね。

とはいうものの、言うは易く行なうは難しで、

なかなか自分ならではの企画というものは、考案するのが難しいものです。


というのも、

自分自身のことは、盲点になるように脳が出来ているからなんですね。


たとえば、

誰かから、「すごい!」といわれても、自分では「当たり前」のようにしか感じられなかったこと。

「えっ、そうなの?」とか、「こんなこと、できる人は大勢いるんじゃないの?」

と思ったこと。

そんなことはなかったでしょうか?


それは、自分自身のことは、当たり前に感じられてしまうからなのですね。


商業出版で、自分ならではの本を出版しようと思った時も、同じ事が起きます。

あなたならではの、優れた強み。

他の人が読みたくなるような、あなたならではのユニークな意見。

こうしたものも自分では、

「当たり前」

だと感じてしまい、スルーしてしまう可能性が高いのですね。

これは、とてももったいないことです。


あげくに、隣の花が赤く見えて、ありふれた本のコピーのような企画になってしまっては、

残念さもひとしおです。


そうならない為には、

誰か信頼の置ける人に、自分の話をすること。

そこで「すごいね」「面白いね」といわれたら、素直にそれを受け止めることです。

そのときは納得いかなくても、そこを掘り下げたなら、

やがてあなたならではの、納得いく出版企画につながっていくことでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2021/03/04流行にあえて乗らない、のススメ

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


流行という言葉には、強い力がありますね。

それに乗っかればうまく行きそうだし、

逆に乗らないと、取り残されそうな気もしてきませんか?


だから、著者として流行をとり入れようとする気持ちは、とてもよく分かります。

ビジネスでも「タイムマシン経営(海外の流行をいち早くパクる)」

といった権威ある理論になっていたりしますし、

商業出版の著者でも、それを実践している人もいます。


でも、しかし。

私は安易に流行に乗るのは、実はあまりお勧めしていません。


というのも、活躍できる期間が短いからなのです。

流行というのは、サッと来てサッと去るもの。

たとえ波にうまく乗れたとしても、それは長く続かないのです。

しかも近年、そうした波のサイクルはどんどん短くなっています。


だから一時期ブランディングができたように思っても、

気がついたときには波が引いてしまい、そのうち干上がってしまうのです。

そうなったとき、安易に流行に乗って、取り急ぎ、インスタントな中身の書籍を出していた著者がどうなるか。

それは言うまでもないですね。


ウォーレン・バフェット氏も

「潮が引いたあとで、誰が裸で泳いでいたか分かる」

といっていますが、一時的な熱狂が去ったあとは、

隠されていたものも全て赤裸々に見えてしまうもの。


そう考えると、やはり地に足のついた内容をしっかり考えて、骨太に打ち出すことが大切。

言葉にすれば当たり前のことですが、

商業出版の著者となると、感情にあおられてこのあたりが見えなくなりがちなので、

気をつけていきましょう。


あなたの中長期のブランディングの、ご参考になれば幸いです。

 

2021/01/212021年、"本を書く"ということ

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、この記事を書いている現在、東京では新型コロナウイルスによる、緊急事態宣言のまっただ中。

外出が減ると、書店に行く人も減りますから、本の売れ行きにも悪影響がある今日このごろ。

しかも当面の間は「withコロナ」でしょうから、先行きもあまり明るくないのが実情です。


では、本を書くこと、著者になることも、今後あまり価値がなくなるのか?

というと、むしろその逆。

これから先、著者であることは、ますます大きな付加価値を生む時代になってくるでしょう。


なぜなら、「書く」ことは、もはや特殊なスキルではなく、

社会人として活動し、ビジネスパーソンとして稼いでいく上で、

すでに「必須のスキル」になっているからです。


たとえば私たちは、

人とコミュニケーションをとろうと思ったら、メールやSNSを「書き」ます。

多くの人に情報発信をしようと思ったら、ブログを「書き」ます。

お金を稼ごと思ったら、集客のためにセールレターやコピーを「書き」ます。

このように、書くことの重要性は今後ますます高まることこそあれ、下がることなどあり得ません。


言い換えれば「書けない人」は、

コミュニケーションでもお金でも、

ポテンシャルを活かすことができなくなってくる。

活躍が大きく制限されてしまう。

そんな時代に、すでになってしまっているのですね。


そうした中、商業出版で、本を出すことは、

書くというスキルに磨きをかけるだけでなく、

価値あるテーマを書いているプロ、という信頼まで得られます。


出版企画を考えていく中で、

「自分の中で、もっとも世の中に付加価値を与えられるテーマは何か?」

を徹底的に掘り下げないと、出版社に企画を通すことはおぼつかないからです。

あなたの中でもっとも価値があるテーマを見つけることができるのですね。


「書くこと」があたり前なった時代の中、

抜きんでる人と、そうでない人の差がさらに開いてしまう時代、

2021年は、本を書くことを通じて、あなたの付加価値をさらに高めていきましょう!

 

2020/11/05自信がある人ほど著者として成功しにくい、"ある理由"とは!?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


自信。

いい言葉ですよね。

自己啓発の本や心理学の本でも、ポジティブ思考一色の感がありますから、

自信があることは無条件にいいことだ、と思っている方も多いことと思います。


ただ、こと商業出版で本を出そうとする場合は、注意も必要です。

なぜなら、

「自信がある人だけが落ちる落とし穴」

というものがあるからです。


それは何か?

「知の呪縛」です。

これはチップ・ハース、ダン・ハース著の「アイデアの力」という本に書かれている言葉なので、

下記引用しましょう。

--(以下引用)--

いったん何かを知ってしまったら、それを知らない状態がどんなものか、
うまく想像できなくなる。

(中略)

そうなると、自分の知識を他人と共有するのは難しい。
聴き手の気持ちがわからないからだ。

専門家というのは、ニュアンスや複雑さに魅力を感じるものだ。
そこに「知の呪縛」が生じる。

(中略)

そうなると単純明快なメッセージを書くことがただの「白痴化」に思えてしまう。

--(引用ここまで)--


つまり、こういうことです。

「ビジネスパーソンとして自信がある人ほど、自分の知識に自信がある。

 しかしその分、その知識が相手の役に立たないのではないか、という懸念も少ない。

 だから自信満々に、自分にとって好ましい表現で、知識を複雑なまま、伝えてしまうことが多い。

 そうなると、知識の無い読者から見れば、複雑で理解しにくい本になってしまう」

ということなのですね。


仮に、「素人にも分かりやすく」というアドバイスがあったとしても、

それはただの「白痴化」に感じられてしまうので、

アドバイスはスルーされてしまうことが多いのです。


なお、有名経営者や著名人の本は、ライターが代筆することも多いのですが、

そこには上記のような背景があります。

つまり、著者が知の呪縛に陥っていることが多いので、

分かりにくく複雑な本にならないよう、あらかじめライターに代筆を依頼し、

リスクを回避しようとしているのですね。


逆にいえば、

「専門家は知の呪縛に陥りやすい。自分もそうかもしれない」

と知っておくだけで、商業出版では、格段に有利になります。


確かな知識であるだけでなく、分かりやすい表現を工夫すること。

どんなに自信があっても、伝わりにくいかもしれないと、アドバイスに謙虚になること。


こうした得難い付加価値が、得られるからです。

それがあなたのノウハウに加われば、「鬼に金棒」。

自信がある人が謙虚になれれば、著者になることは難しくありません。


ご参考になれば幸いです。

 

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