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出版ノウハウ無料公開ブログ

不安が消える、知識武装編

2022/12/01練れば練るほど、短くなるものとは?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


さて、今回の記事のタイトル、

練れば練るほど、短くなるものとは何でしょうか。


答えは、「考え」です。

出版企画に限らず、考えというものは練られれば練られるほど、

シンプルかつ端的に短くまとまっていきます。


たとえば、「格言」。

世界中に人生の名言や格言といわれるものは多いですが、

その中で、ダラダラと長い長文はありません。


あるいは、ことわざ。

深い内容を伝えてくれるものですが、

その文章量は長くても一行程度です。


もしくは、絵本。

子ども向けだと思われがちですが、

本当に大切なことを分かりやすく例え、

凝縮する表現には、

非常に優れたものがあります。


このように、考えというものは、

練れば練るほど短くなっていくものなのですね。


逆にいえば、

長文というだけで、

「あまり考えがまとまっていないのでは」

と思われてしまう可能性がある、ということです。


特に出版企画書では、それが大切。

というのも、

企画書では、自分の主張と情報を凝縮して伝える必要があり、

かつ読み手が編集者という全員プロだからです。

企画概要などは、長すぎるとそれだけでスルーされる可能性が高いです。

考えがしっかりと練られ、

文章量が少ないほど、伝わりやすくなりますし、評価も上がってきます。

シンプルに、短くなるまで考えを練りましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2022/11/03本を出すことと、喫茶店で会話することは同じ

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


「商業出版で本を出す」というと、なにやら特別なことのような響きがありますね。

確かにハードルはありますし、売れればブランディングにもなりますので、

ある面では特別なことだとは思います。


ただ、それはあくまで副産物です。


というのも、本を出すということは、本質では普通にコミュニケーションするのと何ら変わらないからです。


たとえば、これが喫茶店での会話であれば、相手はこちらの声を直接聞きます。

商業出版であれば、文字を頭の中で音声に変換して、その声を聞きます。


読者にとってみれば、

「音声で声を聞いているコミュニケーション」

だという点で、2つの間に本質的な違いはないということです。


でも、著者にとっては意識がかなり違います。

特別なことだと思っていますし、

著者は遠い存在だと思ってきたイメージもあるので、

喫茶店で雑談するように、親しみやすく分かりやすい話をしようとは、

なかなか思いません。


逆に肩に力が入り、聴衆に向けて演壇から話すような、

高所からの一方的な情報伝達になってしまいがちです。

そういう雰囲気や文章からダイレクトに読者に伝わりますから、

共感は得にくく、難解な本になってしまうのです。


これでは、あなたの人柄やポテンシャルをフルに発揮した本とは言えませんね。

そういう本をだしてあまり売れなくて、

「本を出すってこんなものかな」

と思っている新人著者さんが多いのは、もったいないことです。


ベストセラーというと相手が大人数だと誤解しがちですが、

1人1人とうまくコミュニケーションできたから、売れる本になっているのですね。


このあたりが分かっている人は、

「喫茶店で親しい人と雑談するように」

本を書きます。

これがコミュニケーションがうまくいく前提であり、

読者との関係が上手くいく前提です。


このマインドセットで、

"あなたの著者としてのポテンシャル"をさらに発揮してもらえれば、嬉しく思います。

ご参考になれば幸いです。

 

2022/10/06商業出版は、"追い風"にのって出せばうまくいく

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


過ごしやすい天気が続く今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか?


さて、商業出版で本を出すことは、難しいと思いますか?


もちろん、一定のレベルのアウトプットをしなけば、出版社に企画が通りませんので、

ある程度の力量は必要です。

でもとあるコツを押さえれば、そのハードルはグッと下がってくるのも事実です。


その証拠に、あなたが過去に読んだ本で、

別に特別すごい内容でもないのに、ベストセラーになっている本はなかったでしょうか?

あるいはあなたの身の回りで、

実力がズバ抜けている訳でもないのに、本を何冊も出している人はいないでしょうか。


そうしたことを起こすには、コツがあります。

それは、

「大きな流れに乗る」

ということです。


たとえば一般向けの健康本でいえば、

1970年代後半にアメリカで、

「マクガバンレポート」というものが発表されました。

がんや生活習慣病の増加によって医療費が増えてきたため、

それを防ぐための食生活を、政治家がレポートにまとめたものです。


その中では、全粒穀物や野菜を増やしたり、

脂質、砂糖、塩分を減らす、といった内容が書かれていました。


今の私たちにとっては常識とも言える内容ですが、

当時はとても画期的で、その後の健康ブームの土台とも言えるものでした。

あるいは90年代には、やはりアメリカで、

「デザイナーフーズ計画」というものもありました。

内容はがんを防ぐ野菜や果物に注目したものです。

フィトケミカルといった栄養素に焦点をあてており、

その後のオーガニックブームの火付け役ともなりました。


もし上記のような大きな波に、いち早く乗る事ができれば、

本を出すハードルがグッと下がってきます。


なお、似たような本がすでにたくさん出版された後ではなく、

できるだけ先行するほうが有利です。


たとえば上記の例では、その流れはアメリカから来ていました。

そう考えると、

「次はアメリカから何がくるのか?」

という視点で情報をチェックしていけば、

商業出版のチャンスが見つかる可能性は高いでしょう。


こうした追い風をいち早く見つけ、

それに乗る事ができれば、商業出版で本を出すことは、決して難しいことではありません。

ぜひ情報をチャンスに結びつけて、

あなたならではの本を出して欲しいと思います。

 

2022/09/29SNSやYouTubeの時代に、本を出すメリット

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


SNSやYouTube全盛とも言える時代ですね。


ひと昔前は、電車の中では本を読んでいる人もけっこういましたが、

今では皆、携帯を見ている印象です。

コンテンツ全体が短く、お手軽に、次々と刺激が得られるように工夫されていて、

動画のトレンドもどんどん短くなっているようです。

さて、そんな時代に本は、読むのに数時間かかることも珍しくありません。

一見時代に逆行、もしくは取り残されてつつあるようにも見えます。


が、しかし。

それは一面的なものの見方です。

というのも、書籍には他のメディアでは決して得られない利点が多いからです。


たとえば、書籍は唯一、広告が入らないメディアです。

出版業界内の申し合わせで、自社の書籍以外の広告が入らないようになっています。

そのため、スポンサー企業に忖度した内容になりませんし、

業界の主流派とは違う意見でも、堂々と世に発信することができますし、読む事ができます。


一例として、健康本などをよく読んでいる人は分かると思いますが、

テレビではかなり偏った健康情報しか発信されていません。

日本では厚生労働省や医師会の影響力が強いので、

その意見と異なる情報は、忖度されてマスメディアには出てこないのです。

しかし書籍であれば、さまざまな立ち位置の人が、体系立てて情報を発信しています。


一見Webも様々な情報があるように見えますが、

大手のWebメディアは、広告で成り立っています。

忖度という点では他のメディアと同じか、それ以上に偏ることが多いです。


また、情報の受け手の問題もあります。

人は自分の見たいものだけを見る傾向があり、

Webなどの情報が多過ぎて選べない場合は、とくにそうです。

そのため自然と、偏った情報ばかりを好んでとるようになりがちです。

その点書籍では、同じような場所に同じような値段で並べて置かれます。

それはリアル書店でもWeb書店でも同様です。

そのため、自然と異なる立ち位置や視点の情報に、触れることになります。

このように、書籍にはメディアとして特殊な立ち位置で、独自のメリットが多数あります。

そうしたこともあり、他のメディアの元ネタとして、本は信用度が高く、重宝されているのが実情です。

テレビでもブログでもSNSでも、情報の元をたどると本だった、ということも多く、

本を出す事で、他のメディアに情報が波及していくのですね。


そういう意味は、著者として本を出す事の信用やブランディング効果は、

以前よりもむしろ高まっているとも言えるでしょう。


もちろん、Webでちょっと検索すれば出てくるような内容と表現では、

商業出版出版のハードルが高いのも事実です。

でもそこを企画の力で乗り越えれば、

著者として大きなメリットを享受できる時代が今なのですね。


情報を受け取るだけの人と、書籍を通じて発信する人とでは、

差が開いて二極化していく時代。


あなたには、ぜひ後者になって欲しいと思います。

 

2022/06/16売れる本や著者に共通する、"ある1つのルール"とは?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

さて、この記事を読んでいる皆さんは、

ご自身のビジネスをお持ちの方が多いと思います。

だから、

「より多くの自分の商品・サービスを売りたい」

「自分のメッセージを、より広く世の中に伝えたい」

という考えをもっていることでしょう。

しかし逆説的ですが、

「多く売る事、広く伝える事を望むなら、

 一度その考えから離れる」

ことも大切です。


なぜなら、そのほうが近道だから。


これについては、ロバート・チャルディーニの著書「影響力の武器」という本に詳しく説明されています。

そう、「返報性のルール」と言われるものです。


人は何かを与えられると、

「お返ししたくなる」。


だから読者の悩みを解決する、

つまり「与える」ことができれば、


・口コミで多くの本が売れ、ロングセラーになりやすい

・本が売れれば出版社からオファーが来るので、貴方のブランディングが促進される

・本を読んだ読者はその満足感から、貴方のファンになりやすい

・ファンは貴方のビジネスの見込み客となり、売上が向上しやすい


といった好影響が「返って」くるのですね。

読者の期待以上の、満足感を与える事ができれば、その著者は成功します。


読者が払った本代以上の満足を、感じてもらうこと。

それが出来たら、貴方の著者としてのキャリアも

成功にグッと近づくことでしょう。

逆に言えば、自分の主張、自分のビジネスの都合など、「自分」ありきで

出版を考えてしまう事は失敗につながりやすくなります。

売れる本や著者に共通する1つのルール"とは、与えること。

著者は、まずは自分から与えましょう。

自力であれ、他の人の力を借りるのであれ、ポイントはそこですよ。

 

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