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"私が私が"になっていませんか?

2026/07/09

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


著者を目指す方から、こんな相談をよくいただきます。

「書きたいことはあるんです。でも、なぜか企画が通らなくて」と。

原稿を拝見すると、たしかに熱意は伝わってきます。

私はこれを伝えたい。私にはこの経験がある。私の考えはこうだ、と。

どのページにも、書き手の思いがあふれています。

でも、読み進めるうちに、あることに気づきます。

主語が、ずっと「私」なのです。


ここで、少し想像してみてください。

喫茶店で、友人から悩みを相談されているとします。

そのとき、あなたは「私が」「私が」と、自分の話ばかりするでしょうか。

決してしないはずです。

まず、相手の話を聞きますよね。

何に困っているのか。どこでつまずいているのか。

それを受け止めてから、じゃあこれが役に立つかも、と口を開く。

会話では、誰もが自然に相手に寄り添えています。


ところが、企画を考える段になると、これが急にできなくなります。

どうしても自分が中心になり、読み手の存在を忘れるか、

意識していても二の次になってしまうのです。


ある意味、これは自然なことでもあります。

机の前には、相手がいないからです。

目の前に困っている人がいないのに、想像力を働かせて読者に寄り添うのは、簡単なことではありません。


ただ、商業出版とは読者の悩みが「主役」です。

読者に貢献するからこそ、お金を払って本を買ってもらえますし、時間を費やして読んでもらえます。

その逆もまた然り。主語が「私」になり、読者の悩みが視界から消えてしまっては、

いくら著者としてのポテンシャルが高くとも、企画が通らないのも無理はないのですね。


そうならない為にも、企画を考える前に、一度立ち止まりましょう。

喫茶店で友人の話を聞くときのように、まず相手の悩みに耳をすませてみる。

「これは、私が言いたいことだろうか。それとも、読者が聞きたいことだろうか?」

何を書くかを決めるのは、そのあとで間に合います。

あなたの企画は、「私が」から始まっていませんか?


ご参考になれば幸いです。

 

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