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その他の出版ノウハウ

2022/03/24"まだやっていない"次の仕事"で本を出す!?

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

昨今は暗いニュースが多いですね。

戦争ももちろんそうですが、

日本の経済についてのニュースも暗いですね。


一方で、会社の寿命が短くなっていきますから、

人生の中でいくつかの仕事に就くのも当たり前の時代です。


たとえ今の仕事がうまく行っていても、将来に不安を感じて

「次の仕事」や「副業」を意識している人も、多いことと思います。


実はそんなとき、

商業出版で本を出そうとすることは、

とてもよい準備になります。


意外に思われるかもしれませんが、

「まだ実績がないテーマで本をだす」

ことは、大いにアリなのです。

1つ目の理由は、

「よいリサーチになる」

ということです。


本を出した人は、必ずそのテーマで一定の実績を挙げている人たちです。

そうでなければ出版社が「書く資格」を認め、お金を出してくれませんからね。

意識してその業界の著者の本を読むことで、

上手くいっている人たちは「誰に」「どんな価値を提供しているのか?」が分かります。

それは次の仕事を考える上で、貴重な背景情報となるでしょう。


2つ目の理由は、

「自分の強みをつくり出せる」

ということです。


誰しも、仕事をはじめたばかりのときは、強みなどありません。

でもお客さんから見れば、最初から求められるのもまた「強み」です。

他にも選択肢があるのですから、

「なぜあなたからサービスを受けなければいけないのか?」

という理由を求めるのは当然です。


商業出版も、実は同じです。

出版社はお金を払う側なので、

「なぜ他の人ではなく、この人に書いてもらうべきなのか?」

という理由を求めます。

出版企画を考えるということは、その理由も考えることになりますから、

試行錯誤を重ねるなかで、「あなたならではの強み」も見つかるのですね。


こうしたことは転職や副業の本を読んでも、

サラッと流されていて、あまり深く書かれていない情報です。

だから多くの人が手順だけ覚えても、うまく行かないのです。


商業出版は求められるハードルが一定の高さにありますから、

その準備もしっかりとしたものになり、結果も出しやすいのですね。


もちろん、こうしたメリットを得るためには、

出版企画をしっかりと考えることが大切ですし、

ある程度の時間もかかります。


思いつきをそのまま書こうとしたり、

売れない内容を表現だけ変えて押し込もうとする態度では、

こうしたメリットは望むべくもありません。


でもしっかりと時間をかけて取り組めば、

ポジショニングも実力も、最短距離で後から付いてきます。

そのメリットは出版という枠を超えて、

次の仕事をバックアップしてくれる土台ともなってくれるのです。

そうやって時間をかけて準備して、次の「あたらしい仕事」も上手くいく。


これはもうすでに、今の時代のワークスタイル。

ご参考になれば幸いです。

 

2022/02/02著者のパフォーマンスは、生活習慣が9割

こんにちは。

保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


はやいもので、2022年になってもう1ヶ月が経とうとしていますね。

あなたの今年の滑り出しは、順調でしょうか?


さて、今回の話題。

つくづく思うことなのですが、

著者のパフォーマンスは、生活習慣が9割だと実感します。


というのも、

素晴らしいパフォーマンスを持っている人なのに、

それを発揮できない時期というものが、よくあるからです。


私はクライアントさんと長いお付き合いになることも多いので、

なおさらそれを実感します。


たとえば、

身体のコンディションが悪くて集中力が続かなかったり、

仕事面で多忙が続いて、とても企画や執筆どころではなかったり。


もともと持っているポテンシャルなのに、

時期よってはほとんど発揮できないことも、

決して珍しくはありません。


結局知的生産と言っても、脳という身体が行なっていることですから、

脳を含めた「身体のコンディション」が、

そのパフォーマンスを決するのですね。


ではどうするか?

ということですが、

「生活習慣を整える」

に尽きます。


ストレスがあること自体は、生活していれば仕方が無いもの。

しかしそれに流されず、引きずらないことが大切です。


ストレスをため込まないよう、リラックスや休息を取り入れた生活。

定期的な運動によって、心身ともにリフレッシュできるような生活。

そして何より、自分にあわない食べものを控えて、

自分にあった栄養をしっかりと摂る生活。


こうした生活習慣があれば、その人のパフォーマンスは飛躍的に向上しますし、

かつ安定することは、間違いありません。


特に栄養などは、世間一般ではかなり過小評価されてしまっているので、

その意識に流されないよう、注意が必要です。


著者のパフォーマンスは、生活習慣が9割。

ご参考になれば幸いです。

 

2021/11/18流行に乗りすぎると損をする!?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。


売れる本を書こうとすると、

「今、どんな本が売れているのか?」

が気になりますよね。


そしてリサーチして、ちょっとオリジナリティを加えて企画を立てる...

これは本に限らず、モノやサービスをを売ろうとするときは、

みな共通することだと思います。


でも、こと商業出版となると、もう少し考えたいこともあります。


それは、

「この本は、10年経っても残るかどうか?」

という視点です。

そう、本は比較的、商品寿命が長いのです。


本はそのテーマの定番ともなると、

10年、20年と名著として長く読みつがれていくこともしばしば。

たとえばビジネス書だと、

「7つの習慣」などは、25年も前の本ですし、

これが文芸作品となると、100年以上前のものも珍しくないのです。


逆に、その当時は流行っていても、

ブームが終息すると、その後全く見なくなってしまうテーマ、

というものもあります。

残念ながら、それは著者についても同様で、

「あのブームの時に何冊か出していた人」という、

過去の人扱いになってしまうことも、残念ながらよくあることなのです。


今流行りだからといって飛びついてばかりいると、

流れにのって流されていってしまい、やがて視界から消え去ってしまうのですね。


そうならない為にも、

「この本は、10年経っても残るかどうか?」

を、考えてみることは大切です。


売れているから真似をする、だけではなくて、

ちょっと立ち止まって、俯瞰の視点で、

時代性というものを抽象的にとらえてみること。


そうすることで、

「今とても流行っているけど、この流れは長く続きそうにないな」

といった、「読み」もおのずと見えてきます。


時には「流れに乗った」テーマの本を出すのもよいですが、

片足は常にしっかりと地面につけていて、

そうやすやすとは消え去らない、

つよいブランディングのポジションを築いていきましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

2020/05/14リモートワークで集中力や生産性の低下を感じたら?

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。


さて、緊急事態宣言を受けて、日本でも在宅でリモートワークが増えましたね。

元々本を書こうという人は、リモートワークの環境にも慣れている人が多いように思います。


ただここまで長期化して、外出が一切できないとなってくると、また話は別。

集中力の維持や生産性の低下に困ってくる人も多いのではないでしょうか。

かくいう私も、10年前にサラリーマンを辞めて起業したころ、

出勤する必要が無くなって、働くペースをつくるのに苦戦したことが想い出されます。


そこで今回は、私がやっている集中力アップの工夫をいくつかシェアしたいと思います。


まず1つ目は、「環境音」です。

集中というと、静かなほうがいいというイメージがありますが、

実は多少雑音があるほうが、集中力が増すという研究もあります。

神経を1点集中するような場合は例外、という論文もあるようですが、

一般的には、ある程度雑音があったほうが、私たちの生産性はアップすることが知られています。


ということで、私がおすすめの「環境音」のWebサービスが下記です。

https://noises.online/

いろいろなサイト、アプリを試してきましたが、

このサイトの音源は、頭1つ抜けている印象です。

音にはあまり詳しくない私でも、臨場感がまったく違うのが分かります。

音源の種類も豊富で、カスタマイズや保存もできるので、

飽きにくいですし、あなたにピッタリの環境音が見つかるでしょう。

しかも無料ですから、試さない手はないですね。

なお私が気に入っているのは、「Coffee House」という、カフェの音。

ほんとうにカフェにいるような臨場感、一度お試しください。


2つ目は、「タイマー」です。

私たちの集中力は、それほど長く続かないことが知られています。

諸説ありますが、最長でも40〜50分程度、と言われているようです。

ですので、気が乗ったときには、ついつい長くやり過ぎてしまい、

後半集中力が切れてしまって生産性が下がる。

あるいは、気が乗らないときでも、ダラダラやってしまい、

メリハリがなくで生産性が下がる。

こんなことになりがちなのですね。


そうならない為にも、タイマーで短く時間を区切って、

強制的にリフレッシュする時間をつくる、というのがおすすめです。

「ポモドーロ・テクニック」という呼び方でも最近は知られてきましたが、

たとえば25分仕事して、5分休む。これを1セットとしてくり返していくイメージです。

ということで私がつかっているのは、「Be Focused」というアプリです。

https://bit.ly/3bfHb4F

iPhoneやMacで専用アプリがあり、無料版もあるので気軽に試せます。

最初のうちは、「あれ、ここで中断か」と思うのですが、

あとで振り返ってみると、集中力を一定レベルでキープし続けていた自分に気づくことと思います。


今回は、2つのコツをシェアさせていただきました。

リモートワークで集中力の維持や生産性の低下を感じたら、試してみてください。

ご参考になれば幸いです。

 

2018/08/23商業出版の"伝わる"テクニックとは?(その3)

こんにちは、保護ねこ7+3匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

さて今回も、商業出版ならではの「伝えかた」について、お伝えしていきます。


前回までに、

「最初に結論を言う」こと。

「次に、理由を言う」こと。

について、お伝えしてきました。


聞き手は、

「これからどんな話が始まるのか」

という心の準備ができ、

「関心を引いて、スッキリしてもらう」ことがテンポよく続くので、

読み手に、心地よい経験をしてもらえるのです。


さて、ノウハウの3番目は

「事例をそえる」こと。

つまり、「例えば〜」という風に、

具体的な例を一緒に見せてあげることです。


書く側、あるいは話す側にとってみれば、良く知っていることでも、

それを読む側、聞く側にしてみれば、はじめてのことだったります。

だから抽象的な結論や理由だけ言われも、まったく実感が湧かないこともしばしば。

そこで具体的で臨場感がある事例があれば、一気に実感を深めてもらえるのですね。

つまり、なぜ事例が大切かと言えば、

1つには「分かりやすいから」だということです。

もう1つの理由は、単に「面白いから」。


よほど独自で新奇なものでないかぎり、結論や理由だけでは、無味乾燥になりがちです。

それだけで読み手の関心を引くのは難しいでしょう。

いい本なのに面白くない、というのはこのあたりに原因があります。


しかし「事例」なら話は別。

身近かな話であったり、過去に経験した出来事に近かったり、

今後起こるであろう問題を前もって教えてくれる話であったり。

こうした興味深い事例があれば、読み手の興味をグッとつかむことができるのですね。


このように、いい事づくめの「事例」ですが、しかし、注意点が。

実は書き手にとって、事例はとても「面倒くさい」のです。

話の結論や理由にうまく合った事例を考えるだけでもひと手間ですが、

それが本ともなれば、数多く必要になってきます。

つい、「こんなこと書かなくても、伝わるよね」という気持ちになってしまいがち。

ここで手を抜いたばっかりに、良い内容なのに今一つ伝わらない、売れない本、

というのは数知れずあるのですね。


言い換えれば、ここでひと頑張りできるかどうかが、

単に「良い本」と「売れる本」の違い、とも言えるでしょう。


ご参考になれば幸いです。

 

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