新人著者なら避けては通れない、"差別化"に向き合おう
2023/09/07
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
嗜好が細分化されたと言われて久しい昨今ですが、
世の人々のお悩み事は、だいたい決まっています。
ですので「売れる本」は、だいたいテーマが決まっていますし、
その「売れるテーマ」では、似たような本が、先にたくさん出ているものです。
だから、あなたが「本を出そう」
と考えたとき、書店の棚には似たような本がすでに何冊も並んでいることになります。
いかにあなたのノウハウが素晴らしくとも、
出版社は、
「似たような本がたくさん出ているから、後から出しても売れないのでは?」
と考え、企画をスルーしててしまうのですね。
これが、多くの人が本を出せない原因の1つです。
ではどうするか?
ということですが、そこで必要になってくるのが、
「類書(先に出ている似たような本)と差別化する」
ことです。
差別化とは、商業出版でいえば、
「あとから出しても欲しくなるくらい、読者にとってメリットが大きいことをアピールすること」
になります。
ここをしっかりと考え、企画書の中で意識してアピールするかどうかで、
本を出せるかどうかが大きく変わります。
・今までに出ている本より、メリットを大きくできないか。
・今までに出ている本より、ハードルを下げられないか。
・たくさん出て売れているテーマで、主張をまったく逆にできないか。
上記は一例ですが、こうした「今までの本との差別化」を考えることが、
必要不可欠なのですね。
なお、差別化を考えるにあたっては、
「今までの本」がどんなものなのかを、知らなければ始まりません。
amazonでもよいですが、やはり情報量が多く参考になるのは、
「リアル書店」です。
あなたが出したいテーマの棚に行って、そこに並んでいる本を実際に眺めてみることで、
今までの本の傾向が掴めますし、差別化のヒントも得ることができるでしょう。
本を出すなら避けては通れない、類書との差別化。
真正面から向き合って、
あなたの優れたノウハウを「売れるコンテンツ」に変えて行きましょう。
ご参考になれば幸いです。