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今の時代に活躍しつづけるコツは、江戸時代にあり!?

2019/10/31

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


商業出版で本を出版した著者さんの「その後」を見ていますと、

2つのタイプに分かれるように思います。

それは、

1)同じテーマを深堀しつづけるタイプ

2)新しいテーマを開拓していくタイプ

の2つです。


誤解のないように最初に言っておきますと、

どちらが良い、悪いといった比較をするつもりはありません。

優劣を比べるようなものではなく、

どちらも大切だと思うからです。


ただどちらも大切なのですが、後者の、

2)新しいテーマを開拓していくタイプ

の方は、比較的少ないように感じるのも事実です。

すでに出した本のテーマが決まっていて、

それ以外のテーマになかなか進出しない、あるいはできないタイプの人が、

多いようなのです。

特に、ある程度売れる本を出した人、成功体験を得た人ほど、

同じテーマから動かない印象受けることが多いです。


しかし、今の時代は、本に限らず情報の消費スピードが速く、

ノウハウも以前より早く陳腐化したり、コモディティになる時代。

しかもそうした傾向が、ますます加速している感もあります。

逆に、働かなければいけない期間はどんどん長くなってきている。

それが今、そして今後私たちが直面せざるを得ない状況です。


ですので、

「新しいテーマを開拓する」

という要素を意識して取り入れることは、

今後著者として活躍しつづけるために、ますます重要になってくるでしょう。


そういう意味で、改めて凄いな、と思う人が、

「伊能忠敬」です。

この人は事業家として成功したあと、江戸に出てきて新しいテーマで勉強を始めます。

今風にいうならば、

「経営もうまくいったし、東京でセミナーでも受けてみるか」

といった感じでしょうか。

このあたり、成功したビジネスパーソンとして重なる人も多いのではないかと思います。


ただ普通ではないのは、このときすでに当時の平均寿命を超えている年齢だったことです。

しかも天文・暦学を座学で学ぶだけでなく、その後15年以上も日本全国を測量して周り、

日本で初めての実測による全国地図の作成という、

前人未到の大仕事を成し遂げてしまうのですから、知力体力共に、脱帽するしかありません。


ただ同じ日本人として、また同じビジネスパーソンとして、

「新しいテーマを開拓する」

ということにこれだけ成功した先人がいることは、

勇気づけられるようにも思います。


今後の新しい時代に著者として活躍しつづけるためにこそ、

逆に古い事例から、ヒントを得ていきたいですね。


ご参考になれば幸いです。

 

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