著者のメリットが長続きする本の出し方
2025/04/17
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
このブログを読んでいる方ならすでにご存知の人も多いと思いますが、
商業出版では、世の中の多くの人が求める本でないと、出すことができません。
出版社が費用を負担するので、売れそうにないとOKが出ないのですね。
では、「売れれば売れるほどよいか」というと、それだけでは十分ではありません。
「あなたのビジネスに好影響があること」
これもまた、売れることと同じくらい大切です。
・あなたのブランド力が高まること
・あなたの集客力がアップすること
・あなたの専門知識が広く認知されること
こうしたメリットがないと、本を出す意味も半減してしまうでしょう。
ここで注意したいのが、
安易に流行に乗らない、ということです。
本のテーマには流行がありますから、
ベストセラーが出ると、似たような本が後からたくさん出てきます。
しかしそこで安易に後追いすると、
あなたは「その他大勢の中の1人」になってしまうだけでなく、
ブームが去ったあと、一緒に消え去ってしまうことになります。
1冊本を出すことがゴールならそれでもよいですが、
先に挙げたようなブランドなどのメリットを得る上では、
それでは寂しいですよね。
そうならない為にも、
・その企画のテーマは、中長期で長いニーズがあるのか?
・その他大勢の中の1人にならないよう、十分に差別化できるか?
といったチェックを、事前に行いましょう。
特に後者の「差別化」は、一時的に売れればよいと考える人は軽視しがちですが、
中長期の視野で考えるなら、大切なポイント。
著者と出版社は一期一会になることも多いので、
「著者のその後」まで考える人はそれほど多くありませんから、
注意して欲しいと思います。
メリットが長続きする本を出すための、
ご参考になれば幸いです。