アイデアの質が飛躍的に高まる、たった1つのコツ
2022/10/27
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出そうと思ったら、いろいろと書きたいことが出てくるものです。
「あれも、これも書きたい」
ということで、たくさんのアイデアが浮かびます。
それは、とてもよいことだと思います。
ただ、企画の考案はそれを出し終わってからがスタートです。
書きたいことを並べるだけでは、商業出版では企画になりません。
というのも、著者はその道のプロであり専門家。
とてもレベルが高いので、それをそのまま読みたいという読者は少数だからです。
大多数の読者は
「それは自分には高度すぎて関係なさそう」
「自分では再現できなそう」
と思う人がほとんど。
出版社もそう考えますから、企画が通る可能性は低いのです。
ちなみに優秀な著者であればあるほど、このギャップは大きくなります。
ではどうするか?ということですが、
「それって要するに、誰に何を伝える本なのか?」
という問いを、自分に投げかけることが大切です。
特に「誰に」という問いは大切。
そこを意識することで、
「自分」というフレームから、
「相手」というフレームに、意識を変えることができます。
相手を意識できれば、タイトルでは読者の悩みに沿ったメリットを提示できますし、
その解決をサポートする目次構成にもなってきます。
いいかえると、本の内容自体が、「利他的」なものに変わるといってもいいでしょう。
そして相手にメリットを与えれば、それは自分にも返ってきます。
本の売れ行きやファンの増加、雑誌や講演のオファーといった形で、
利他的な行為は著者自身に戻ってくるのですね。
企画の考案は、「自分」の書きたいことを出し終わってからがスタート。
「利他的」な行為に変えて初めて、よい本になる。
そう考えれば商業出版はうまくいきます。
ご参考になれば幸いです。