本の面白さは"たとえ話"で決まる
2024/04/18
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
好きな本や、好きな著者っていますよね。
その理由はさまざまでしょうが、
私は、
「たとえ話が面白いかどうか」
が大きな割合を占めると考えています。
というのも、
読み手にとって身近かで、臨場感があるたとえ話(事例)があると、
「なるほど!」と、腹落ちして分かりやすいからです。
理解した快感がありますし、続きが読みたくなりますから、
その本や著者を好きになるのですね。
逆にいえば、そうした事例がなく、
結論や主張がただ並べられているだけだと、つまらない本になりがちです。
そのよい例が、教科書。
誰しも多くの教科書を読んできたはずですが、
「その教科書が好きになった」
「その教科書を書いた人に興味が出てきた」
という話は、聞いたことがありません。
事実ばかりで事例が少ないか、
仮にあっても臨場感が無いので、つまらないのです。
その点歴史小説などは、
事実かどうかはさておき、
臨場感はすごいものがありますので、
楽しく読めますし、著者にファンもできるのですね。
これは、健康本やビジネス書などのノンフィクションでも同じです。
想定読者をしっかりイメージして、
その人に身近かなたとえ話、臨場感がある事例を増やしましょう。
そうすることであなたの持つ知識や経験はさらに魅力的になり、
関心を持つファンも増えることでしょう。
本の面白さも著者の力量も、"たとえ話"で決まります。
ご参考になれば幸いです。