効率良く本を読むには?
2018/08/30
こんにちは、保護ねこ7+3匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、今回は読書について。
本を書こうという人は、そもそも本好きが多いですよね。
とはいえ、洪水のように押し寄せる大量の情報を前に、
「何を読んだらよいのか?」
と悩みがちなものです。
それもそのはず、年間に書籍の発行点数は7万部を超えていますから、
たとえあなたが月50冊の本を読んでも、全体の1%にもなりません。
よほど気をつけて選んでいかないと、全く時代に追いつけない、ということになってしまいます。
また、売れる本が出ると、似たような本が書店に並びます。
もちろん一見違うようにつくってあるので、
気がつけば似たような本ばかり読んでいる、
つまり知識の幅が広がっていかない、ということにもなりがち。
このように、「本を選ぶ」というのは、意外と難しいものなのですね。
それを執筆にも活かしていこう、という著者であれば、
その大切さはなおさら大きいものです。
では、本をどうやって選ぶとよいのか?
結論から言えば、
「今の時代のものの見方・考え方を支配する枠組み」
から選ぶことが大切です。
たとえば、今の時代、とても支配的な枠組みの1つが、進化論。
一例を挙げると、ダイエット本なども進化論に支配されています。
「ダイエット本が?」
と思われるかもしれませんが、
今の「低炭水化物ブーム」は要するに、
「石器時代の方が長かったのだから、人間の体は肉食メインにできている(はず)」
という考え方が背景にあり、それはまさに進化論がベースなのですね。
これはあくまで一例ですが、それ以外にも心理学や社会学の分野においても、
進化論は支配的ですし、他にもいくつかの「支配的な枠組み」があります。
こうした視点から本を読んでいけば、時代に追いつき、あるいは一歩先を予測することもできるのですね。
逆にいえば、良くいわれる「古典・名作に学ぼう」というのは、
ちょっと注意したほうが良いかもしれません。
すでに通用しなくなっている古い時代の支配的な考え方を、
すり込まれてしまう可能性もあるからです。
いかがでしょうか?
貴重な時間を無駄にすることなく、
効率良く本を読むための、ご参考になればと思います。