本は"巨人の肩に乗って"書こう
2021/04/15
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
この記事を読んでいただいているということは、
「自分のノウハウには、自信がある」
という方も多いことでしょう。
その自信がなければ、商業出版で本を書いてみたいとはなかなか思わないですからね。
さて、その自信はとても大事なものなのですが、1点気をつけたいことがあります。
それは、
「全てを自力で書こうとしてしまう」
ことです。
これはもったいない。
なぜなら、先人達の知恵を活かせば、もっとよい本になるからです。
私たちは、2500年前の人の知恵を読むこともできますし、
ここ数年でどんな本が多くの読者に支持され、ベストセラーになったのかを知ることもできます。
その中には、あなたのノウハウを補足してくれるものもあるでしょうし、
比較することで、いかにあなたのノウハウが良いものかをアピールすることもできるでしょう。
あるいは、内容は近くとも、表現をどう工夫すれば、今の多くの人に刺さり、より売れる本になるのか?
といったヒントも与えてくれます。
いかにあなたの書く内容が優れたものであったとしても、これだけのメリットを活かない手はないですね。
こうした先人達の知恵を例えて「巨人の肩に乗る」とも言い習わしますが、
まさに書籍は、巨人の肩に乗って書くべきものなのです。
ちなみに、本を何十冊もだしている多作な著者は、こうしたことをよく理解しています。
だからすでによく知っている内容でも、売れていると知れば手に取り、目を通しますし、
新しい本を書くときは、同じテーマの本を買ってきて何冊も読みます。
さらには、人の意見もふまえて、自分の書く内容を相談したりもするのです。
人によっては、そのための出版チームをつくっている人もいます。
それは決してラクをしたいからではなく、
むしろ「できるだけ巨人の肩の高いところに乗りたい」という、向上心の現われなのですね。
逆にいえば、
今売れている本を見て、
「こんな内容はもう知っている」とか、
「こんなのは誰にだって書ける」といった閉じた気持ちを持つことは、
せっかくの先人の知恵を無視する行為ということ。
少しでもよい本、売れる本をつくろうと思うのであれば、ぜひ避けたいものです。
自信があっても、より上をみて巨人の肩に乗りましょう。
そのことが、あなたの著者人生を、より早く、そしてより高いところに連れていってくれますよ。
ご参考になれば幸いです。