2021年は、著者にとってどんな年になるか?
2021/01/02
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
2020年は世界中がパンデミックに見舞われるという、
予測不能の変化に翻弄された年でしたね。
外出を控え、家の中で過ごす時間がふえたことは、
とりもなおさず、
「自分の内面」
に変化の方向が向いた年でした。
外部の刺激で気を紛らわせるのではなく、
自分の内面に、充実感や強さを見出す。
近年「リア充」といった言葉もありましたが、
こうした外面を意識して「自分がどうみえるか」といった比較は、だんだん無意味になっていくでしょう。
後年振り返ってみれば、「内向元年」ともいうことができるのが、2020年だと思います。
それは、コンテンツの需要にも、結びついています。
出版業界をみれば、不要不急の外出が減る中、
商業施設内に併設されてることが多かった大型書店を中心に、
売上げの落ち込みが目立ちました。
しかしそんな中でも、ビジネス書で40万部以上売れた本もあり、
メディアミックス展開したマンガが、映画で歴代興行収入の1位を塗り替えるなど、
「売れるものは売れる」という、コンテンツの確かな需要も感じた1年でした。
そこには、ひまなので時間を潰したい、という需要もあったでしょうが、
「とりあえず外出」から、「内面を充実させてくれる何か」へ、
そんな時代の変化を感じます。
同時に、そうした情報発信ができる人、人々の内面の需要に応えることができる著者は、
今後確かな重要がある、とも感じました。
ただ、売れるものとそうでないものの2極化は、今後ますます進みそうです。
この流れに乗っていればラクに稼げる、といった安易な状態にはならないでしょう。
当面は、よく言えば著者同士の切磋琢磨、悪く言えば中途半端な情報発信をしている人が脱落していく、
そんな状況が生まれるように思います。
そういう意味で、読者の「内面」をしっかりと見据え、
全力投球でコンテンツをつくっていく。
2021年は、そんな著者が生き残る年になるでしょう。
私もそうしたマインドセットをしっかりともちつつ、
著者さんに表面的なノウハウだけでなく、
心構えの部分からしっかりとサポートさせていただく。
そんな支援をしていきたいと考える、今日このごろです。