本を出すときの"主役"は誰か?
2024/12/26
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版の支援を15年ほどやってきましたが、
つぐづく本を出すことは、人生の中のけっこう大きなイベントだな、と思います。
自分の名前で本が世に出て書店に並びますし、
多くの人に読んでもらえて、レビューやメール、中にはお手紙が来たりもしますし、
仕事の依頼が来ることも多いです。
おおげさではなく「人生が変わるきっかけになった」人も、大勢います。
ただ、その上であえていいますと、
「本の主役は書いた本人ではなく、読む読者」
です。
というのも、お金を払って買ってくれて、
時間を何時間もつかって読んでくれるのは、読者だからです。
またそうした労力をつかってまで、
「自分の悩みを解消したい」
「この本に書いてある境地に到りたい」
と願っているのも読者です。
だから、本の主役は読者。
本を出すことは著者にとって大きなイベントなのですが、
それでも著者は主役ではないのですね。
この点を抑えておくと、
あなたの出版企画や本の内容が、
「読者に感謝される本」
になりますし、
それは当然、「売れる本」にもつながってきますので、
あなたのブランディングに直接好影響があります。
こうした知識は、客観的に聞いている分には「なるほど」と思うのですが、
いざ自分が出版する段になって、企画を考えようとしてみると、
ほぼ必ず「自分が主役」という意識になってしまうもの。
いいかえると、感情の上で「読者が2の次」になってしまいがち。
そうなると、いかに素晴らしい本を書ける人でも、
そのポテンシャルを発揮することが難しくなってしまうので、
とてももったいないことです。
「本の主役は誰か?」。
この問いを自問自答しつつ、
あなたのポテンシャルをフルに活かした本を出して欲しいと思います。
ご参考になれば幸いです。