出版企画書のつくりかた、その6
2025/08/21
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
複数回に渡ってお伝えしてきた出版企画書のつくりかた、今回が最終回です。
最後は出版企画書の具体的な書式について、お伝えしていきます。
実は出版企画書について、業界で共通のフォーマットはありません。
出版社によって違いますし、企画を検討する際も、
さまざまな書式のものを見てきているので、
「こうでなければいけない」という形式はないのです。
共通点としては、
・A4で約3ページ前後
・カラーではなく、モノクロ1色
・項目は、「タイトル」「企画概要」「著者紹介」「目次案」
といった要素になります。
それぞれに要素について補足すると、
「タイトル」は、ある意味最も重要です。
というのも、この1、2行の中にコンセプトが凝縮されているから。
コンセプトは以前お伝えしたように、企画の8割を占めるほど大切なので、
それを凝縮したタイトルも、当然重要になってくるのですね。
企画の本質そのもの、といえるのがタイトルですので、
小手先の表現で工夫するよりも、企画の根幹であるコンセプトをしっかりと練ることが、
遠回りのようでいて、良いタイトルの最短距離になるでしょう。
「企画概要」は、単なる企画の説明ではありません。
出版社が最も知りたいのは、「この本が売れるのかどうか?」の1点ですから、
企画概要も、「この本が売れる理由」を書くことに焦点を当てましょう。
その際、著者の主観はあまり評価されませんので、できるだけ客観的に。
数字やデータなども踏まえつつ、「説得する」という意識で書くとよいでしょう。
「著者紹介」は、あなたのプロフィールです。
ただ要点は、「この本を書くのに、あなたがふさわしいかどうか」。
企画のテーマについての知識や経験が深いことを、数字を多用してアピールすると効果的です。
「目次案」は、出版社によって扱いが異なります。
章タイトル程度でよい場合もあれば、詳細な項目まであったほうが評価が高まることもあります。
ですので、基本的には詳細な項目まで作成しておいたほうが、間違いないと言えるでしょう。
なお細かい項目を事前につくっておくことで、その後の執筆がラクになります。
また目次の段階で構成を練り込んでおくと、当然本の内容もよく練られたものになりますので、
私は必ず詳細な目次項目案をつくるようにしています。
以上が出版企画書の書式です。
いろいろお伝えしましたが、結局のところ、最も大切なのはコンセプト。
誰に何を伝える本なのか、という本質が8割です。
言い換えれば、こうした書式は、2割程度の重要度しかありません。
書式という形から入るのではなく、コンセプトという本質から入ることが、
企画の採用確度を大きくアップさせることでしょう。
ぜひ、あなたのポテンシャルを活かした出版企画書をつくり、
本として世に送りだして欲しいと思います。