出版企画書のつくりかた、その5
2025/08/07
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
今回も引き続き、出版企画書のつくりかたについて、お伝えしていきます。
3つのチェックの、最後の3つめの要素が、
「すでに似たような本が出ている中で、読者にどんなメリットがあるか(類書との差別化)」
です。
どんなに世の中に求められている内容でも、
書き手にすごいノウハウや実績があっても、
同じような本が先に出ていたら、その企画はなかなか通りません。
すでに買って読んでしまった読者が大勢いるからです。
そこで、なにか新しいメリットを提供することになります。
たとえば、
・ずっとハードルが低い
・もっとメリットが大きい
・今の時代にあったやり方を工夫している
などですね。
個人的には、この差別化は企画採用の上で、かなり重要なポイントだと思っています。
ただそれを分かりずらくしているのが、ファンや見込み客が多いベテラン著者の存在です。
彼らが出す本はたとえ既視感があっても、
「この人が言っていることなら、読んでみたい」
ということで、差別化されていなくても売れることがあるからです。
そうした本が書店でベストセラーになっていると、
「なんだ、こういう本でいいのか」
と、新人著者は勘違いしてしまいやすいです。
また、広告宣伝や販売力がある出版社の中には、
「まだ知らない人も多いから売れる余地はあるので、似たような本でも出す」
という考え方をする人もいます。
ただこうした出版社も、すでに知名度のあるベテラン著者に執筆を頼むことが多いですから、
新人著者がそのまま鵜呑みにすると、大半の出版社で企画が通らない、
という残念なことになります。
このように、大切なポイントでありながら、
意外と勘違いしやすいのが、類書との差別化。
この考え方を知っておくだけでも、あなたの企画がグッと強くなりますので、
ぜひ心の片隅にでも留めておいてください。
次回は、企画書の書き方最終回となる、具体的なフォーマットについてお伝えします。