原稿が先か、企画書が先か?
2013/10/07
こんにちは、樺木宏です。
さて、商業出版しようと思ったとき、
「まず原稿を書こう」
と考えている方はいませんか?
結論からいいますと、
「A4で2〜3枚の企画書が先」です。
というのも、企画の成否は
「コンセプトで決まる」からです。
コンセプトとはつまり、「誰に」「何を」書くのか、という事。
これがチェックされるのは編集会議です。
そしてその場では原稿が全部読まれるのでは無く、企画書ベースで検討されます。
だから、企画書を先に書く必要があるのですね。
また、原稿を先に書く事には、デメリットもあります。
出版社からコンセプトを変えて欲しい、といわれる事は日常茶飯事。
しかし原稿が先に書き上がっていたら、どうでしょうか?
これを後で変えるという事は、目次を変えるという事になってしまいます。
つまり、原稿はかなりの部分が書き直しになる可能性が高いのですね。
これは大きなストレスです。
結果、書き直したくないので、方向転換を断る→企画が採用されない、
という悪循環が生まれるのです。
苦労して原稿を書いた事が逆に足かせとなり、出版決定が遠のいてしまう、
というのでは本末転倒ですね。