やはり、原稿を先に書いてはいけません
2015/05/27
こんにちは、樺木宏です。
さて、今日の記事は、過去何回かお伝えしているテーマ、
企画が採用される前の「原稿執筆」についてです。
結論から言えば、やはり原稿を先に書いてしまうことはNGです。
なぜかと言うと、編集会議を通らなくなくなってしまう可能性が高いからなのです。
もう少し具体的にいうと、
執筆に費やした時間やエネルギーを惜しむあまり、
書き直しをしたくなくなるのが人情というもの。
しかし企画のコンセプトや目次を修正すれば、原稿は書き直しになってしまいます。
だから企画を変えられなくなってしまうのですが、それだと出版社の編集会議で、
企画が通らないのです。
実際の商業出版の現場では、企画の変更は「前提」ともいえるもの。
例えば、
・健康本を執筆希望だったが、切り口を変えて「印象力」の本にしたら出版に成功した例
・ダイエット本で主流の女性読者を切り捨て「オヤジ」に絞り込んだらベストセラーになった例
・女性向けの仕事術を、ママさん向けの「就活本」に買えたら2冊出版に成功した例
・単なるマーケッティング本を、若者世代の「分析本」に変えたら一流出版社から出版できた例
・健康について沢山書きたい中、たった1つに絞り込んだら8万部売れた例
・企画通過後、出版社のカラーに合わせて柔軟に企画を変更した結果、複数冊出版出来た例
・本当は書きたくない自らの弱みを出す事で、共感と強みを発揮し、シリーズ本になった例
などなど。
これらは、全て私のHPの実績欄にもある、商業出版に成功した実例で、しかもほんの一部です。
(参考:https://pressconsulting.jp/books/)
このように、企画を柔軟に変更することで、採用角度を上げて行くのは「前提」。
定石でありセオリーなのです。
しかし原稿を先に書いてしまっていると、目次を修正したくなくなってしまうので、
編集会議を通らなくなってしまう。
それでは企画が通る確率が、激減してしまいます。
だから、「原稿を先に書くのはNG」なのですね。
あなたが持っている素晴らしい経験やノウハウを、より多くの人に届けるためには、
柔軟なブラッシュアップは必須。
それもまた、著者としての力量です。
ご参考になれば幸いです。