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書きたいことを"決めすぎない"ほうがうまくいく

2020/01/30

こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。


さて商業出版で本を書くとき、

「これを書きたい!」

という熱い思いはとても大切ですね。

それは書く原動力となり、行間から伝わって読者の心を打つものです。


ただ想いが強いあまりに、書きたいことを細部まで細かく決めすぎてしまうと、

それはそれで別の問題がでてきます。


というのも、目次の章や節といった細かい枝葉が決まってしまえば、

「誰に何を書くのか」というコンセプトも決まってしまうからです。

枝葉が決まってしまえば、幹や根っこの位置も決まってしまうのです。


これの何が問題かというと、売れないコンセプトだったときに、

売れるように企画を変更できないことです。


たとえば、読者が少ないから、もっと多くしようとします。

しかしそれは「誰に」書くのかという、コンセプトを変えることです。

いわば幹や根っこの部分を変えたいのですが、枝葉の位置が固定されていれば、

それが難しくなってしまうのです。


あるいは、似たような本と同じになりそうなので、

切り口を変えたい、あるいは書く内容を絞り込みたい、と考えたとします。

そうすれば差別化できて、企画が出版社からOKがでるでしょう。

しかしそれは「何を」書くのかを変えるということですから、

枝葉が先に決まっていると心理的に抵抗が生まれてしまいます。

結果、コンセプトが変わることはなく、売れる企画になることもまたないのですね。


いかがでしょうか。

書きたいことを細部まで細かく決めすぎてしまうことは、

自由なコンセプト考案を妨げ、あなたの著者としての表現の可能性をもスポイルしてしまうのですね。

想いは大切にしつつも、ある程度の「余白」を常に残しておくことで、

こうしたデメリットを避け、著者としての可能性を最大限に発揮していきましょう。


ご参考になれば幸いです。

 

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