著者は、"何によって人に憶えられたいか" が9割
2020/03/12
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、ご存知のように、商業出版は出版社がお金を全額払い、著者は印税をもらって執筆しますから、採用のハードルが高いと言われています。
だからでしょう、
「とくにかく本を出すにはどうすればいいか」
と考え、本を出すこと自体が目的になってしまう人が多いようです。
あるいは、本を出した後「○万部売りたい」と、部数が目的になる人も大勢います。
本を出し、売れさえすれば、ブランディングができて集客にも好影響があるはず、と考えるのですね
が、しかし。
それは正しくありません。
なぜなら、
著者のブランド力は、どれだけアピールできたかという「量」ではなく、
読者が本を読んでどんな読後感をもったかという「質」で決まる
からです。
例えば、
今売れ筋のテーマだからといって、安易にそれに乗っかってしまうケース。
確かに出版が決まる可能性は高まるでしょうし、それを読む人も増えるかもしれません。
しかし、そのテーマがあなたの人柄や考え方、そして信念を反映していないなら、
誤ったイメージが読者に伝わってしまう可能性だって高いでしょう。
そうした本が少々売れたからといって、それがあなたのブランディングになるでしょうか?
なりませんよね。
ブームは必ず過ぎ去るものですから、お手軽に手に入れたものはあっさり去ってしまうでしょう。
一方で、すでに出した本はずっと残り続けますから、誤ったイメージもその先、残り続けるのです。
本を出そうとするなら、考えるべきは、量ではなく質。
ドラッカーの有名な言葉、「あなたは何によって人に憶えられたいか」は、
新人著者にこそ当てはまる言葉なのですね。
ご参考になれば幸いです。