本を出しても、ビジネスにつながらない!?
2014/12/03
こんにちは、樺木宏です。
さて私は、いろいろな著者さんと、交流会などでお話する機会があります。
そんなときたまに聞くのが「本を出版したけど、ビジネスにあまり好影響がなかった」
というもの。
これは本が売れる売れないの話とは別で、ベストセラーになったけど好影響が無かった、
という人もいるのです。
これは残念ですね。
でもこうしたケースは、実は意外と多いようです。
思うに、本を出す前は、出す事自体に意識が行きすぎてしまい、
本を出した後の事まであまり考えていない、という事なのだと思います。
でも、これは大変勿体ない。
私の周囲では、本を出してビジネスを大きく飛躍させている人が多いので、
なおさらそう感じます。
例えば私のクライアントには、重版もかかっていない本からテレビやラジオ、雑誌から
50回以上オファーが来ている人もいます。
では、何がその違いを分けるのか?という事ですが、
原因は大きく分けると2つです。
・本を出した後の、受け皿をつくっていないケース
・本とビジネスが、うまくつながっていないケース
です。
前者に関していえば、これは必須事項です。
今の時代、検索して出てこないという事は、存在していないのと同じ。
読者は「いい本を読んだ」「さらに情報が欲しい」と思えば、著者名で検索してきます。
あるいは交流会で名刺交換後、関心があればやはり検索してきます。
その時に、検索してもHPが上位表示されなかったり、あるいは著者としての情報発信を
していないHPやブログなどが表示されれしまうと、せっかくの見込み客が去ってしまうのです。
こうした機会損失をしないよう、最低限のWebの受け皿は必須といえるでしょう。
次に「本とビジネスが、うまくつながっていないケース」ですが、
これはそもそも企画を考える時にまで遡る必要があります。
「最終的に接点を持ちたい顧客像」をイメージして、企画を考案しなければいけないのですね。
そういう人を呼ぶためにセミナーをやり、その集客の為に本を出す、という具合に、
逆算で考えていく事が必要なのです。
ここを軽く考えて本を出してしまうと、いくら売れても欲しいお客がこないのはもちろん、
場合によっては来て欲しくないお客や、取りたくないポジションでオファーが来るなどの、
マイナスブランディグになることすらあります。
いかがでしょうか?
商業出版は、ビジネスの強力な武器となるものです。
その使い方を誤らないよう、受け皿や企画考案時には、よくよく考えていきたいですね。