がんばらない出版術 - その(1)
2017/02/15
こんにちは、樺木宏です。
あなたは商業出版へのチャレンジを「がんばって」いるでしょうか?
これから本を出そうという人は、企画を考えることを「がんばる」。
すでに出版が決まった人は、執筆を「がんばる」。
何冊も本を出している人は、次の本を出せるよう「がんばる」。
実はこれ、あまりうまくいかないパターンです。
「えっ、なにそれ」
と思った方も多いかもしれません。
「商業出版は大変だから、頑張らないといけないでしょ!」
という声が聞こえてきそうです。
でも、「がんばるとうまくいかない」のは、事実なのです。
なぜなら、もっている能力をフルに発揮できないからです。
イヤなこと、ストレスを感じることを無理やり意志の力で行動する、
という状態では、創造性が高まりません。
何度書いても納得行かない、ということにもなりやすいのです。
また、モチベーションも長く続きません。
「キツイな」と思っていると、チャンスが来るまでチャレンジし続けることも難しい。
その前に、心が折れてしまうことの方が多いでしょう。
逆に、人はがんばらずに「楽しんでいるとき」が一番うまくいきます。
「快楽のホルモン」ドーパミンが出ているからです。
やっていて楽しいですから、当然やる気もでます。
情報収集もはかどり、企画や執筆の内容も充実してくるでしょう。
改善することも楽しいですから、ブラッシュアップで何倍もよくなっていきます。
そうなれば、企画も通りやすく、本も売れるものになるのです。
昔から「好きこそものの上手なれ」といいますが、
脳がそのように出来ているのですから、当然のことなのですね。
とはいえ、「商業出版を楽しむ」ことは、ただそう思おうとしても無理。
そこには綿密な工夫が必要です。
次回はその「工夫」について、お伝えしたいと思います。