1冊目の本のテーマをどうやって決めるか?
2013/06/13
こんにちは、樺木宏です。
さて、ネットやセミナーなどで、商業出版に関するノウハウも、いろいろと出回っていますね。
企画の考え方などの"戦術面"は、著名な元編集者や実績のある出版プロデューサーであれば、
多少の差はあれ、大きく違わないようです。(実績の少ない人のノウハウは要注意ですが・・・)
しかし大きく異なるのが、"戦略面"。
つまり、著者のブランディグ戦略です。
ここは考え方がいくつもある、という事はぜひ知っておいた方が良いと思います。
というのも、ここを間違えてしまうと、文字通り著者人生を大きく左右してしまう為、
後悔することもあるからです。
特に私は「人生で最初の1冊を支援する」というスタンスなので、ここにはこだわりがあるのです。
例えば、「1冊目の本のテーマをどうやって決めるか」というときに、
「最初の本のテーマは一生ついて回るから、自分のビジネスと直結させろ」、
という人がいます。
確かにメリットとしては、本を出したという権威が、ビジネスに直結して「箔」がつきます。
マーケティング上も、読者がそのまま顧客になってくれるので、良い事づくめのようです。
逆に、今のビジネスと直結しない本を出してしまってビジネスになんの効果もなかった、
という怖い事例を出されると、確かに一利あるので納得してしまいそうです。
でも、ちょっと待って下さい。
それがあなたに当てはまるかどうかは、別の話です。
当然何事にも、例外があるのです。
例えば、あなたの今のビジネスが、ベストかつ唯一の選択なのか?ということです。
他にももっとやりがいがあり、能力を活かせ、なおかつ市場も大きく、人脈を活用でき、
ノウハウも発揮できる、そんなビジネスの切り口があるかも知れません。
もしそうだとしたら、先の考え方は、ビジネスチャンスをスルーしてしまうことになってしまいます。
つまり、本が売れるということは、そのテーマで悩んでいる人が大勢いるということなので、
本を入り口にした、問題解決型のビジネスが成功する可能性は高いのです。
可能性を摘み取るべきではありませんね。
そもそもビジネスが出版メリットを得にくい職種もありますし、
類書が多過ぎて出しずらい場合もあるでしょう。
そんな時にビジネスに直結させることにこだわり過ぎると、
何より、出版の可能性が限りなく低くなってしまうのです。
いかがでしょうか?
商業出版の戦略には、いろいろな考え方があります。
「そのノウハウがあなたに当てはまるかどうか?」は、熟考してみて下さいね。