最初の1冊は、何を書くか?
2019/07/17
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、今日の話題は、最初の1冊は、何を書くか?
についてです。
本というのは、書く側の「思い入れ」がつよいものですよね。
とくに商業出版ともなれば、なおさらです。
だから、
「どうしても最初はこれを書きたい」
というテーマが、どの新人著者さんにもあるものです。
一方で、商業出版というものは、
「売れるかどうか」が、出版社の側の判断基準。
両者がうまく一致すれば、素晴らしいことなのですが、
残念ながら食い違うケースもしばしば。
そうなると、
「一切書きたいことを妥協せず、出版のチャンスを狙うか」
それとも、
「とりあえず売れるテーマに変えて、まず著者という肩書きを手に入れるか」
という、2択になりがちですね。
あなたの場合はどうでしょうか?
私の考えですが、答えはどちらでもありません。
ここは、
「どちらも両立する」
と欲張るのが正しいのです。
「そんなことができるのか?」
と思われるかもしれませんね。
結論から言えば、十分可能です。
なぜなら、
「あなたは書きたいテーマを複数持っているし、これから増やすこともできる」
から。
「いや、自分が書きたいのはこの1つのテーマだけだ」
という人がいても、私は信用しません(笑)
なぜなら、いかに優秀な著者といえど、1つのテーマで3冊も書けば、
だいたいネタがきれます。
なのに10冊以上出版している著者が大勢いるのは、
「後から書きたいテーマを増やしている」
からなのですね。
つまり、最初は書きたいテーマが1つだけだったとしても、
自然に増えていく、あるいは意図的に増やせるものなのです。
こうしたノウハウを、ベテラン著者に独占させておく必要はありません。
新人著者が活用したっていいし、むしろそうすべき。
もしあなたが書きたいテーマが1つしかなく、
それが新人著者には不利なテーマなら、
今、「書きたいテーマを増やせばいい」のです。
どうせ将来増やすことになるのだから、
別に今やったって問題ありません。
その見返りは、
・商業出版で著者になるまでの期間が、グッと短くなる
・その時代に合った、もっとも売れる可能性が高い本を選んで出せる
・将来、長く本を出し続ける準備もできる
といったものです。
いかがでしょうか?
もしあなたが今、こだわりのテーマがあったとしても、
ちょっと手放して、視野を広げてみる。
それだけで、今後の著者人生が大きく変わりますよ。
ご参考になれば幸いです。