ビジネス書から見えてくる、芸能ゴシップとの意外な関係とは?
2019/07/25
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
今回はめずらしく(笑)、時事ネタを交えてお送りします。
さて、昨今TVをにぎわしているのは、芸能プロダクションと所属タレントをめぐる、
もろもろのトラブル話ですね。
吉○興業とか、AK○とか、すこし前ならSM○Pとか、話題に事欠きません。
これらに共通しているのは、
「立場の弱いタレント側が、組織の意に反して自己主張」
したことで、一気にトラブルが表面化していること。
そして組織の側に、一気に不利な流れが生まれていることです。
実はこれって、ビジネス書の流れそのものなんですね。
例えば、コーチング本。
この15年ほどは、コーチングが日本企業に浸透し、
関連ビジネスが潤うと同時に、コーチング本も売れました。
その結果、
「組織の側が、従業員の意欲を引き出すために、目線を下げて話を聞くべき」
という考えが、当たり前になっています。
これは「使われるだけだったタレントが自己主張する」流れと、ピッタリ一致します。
あるいは、「嫌われる勇気」に代表される、アドラーの「個人心理学」の大ヒット。
それまでは、「組織という長いものに巻かれて、うまく立ち回るのがよい」
とされていたのが、「恐れず自己主張せよ」という流れに変わりました。
これなども、昨今の組織と個人のトラブルの内容、そのものと言えるでしょう。
このように、
「売れている本」
をすこし俯瞰でみていくと、世の中で起こっているトラブルの理由も見えてきます。
逆に言えば、世の中のトラブルの原因を探っていけば、
これから売れる本の流れも見えてくる、と言えるのですね。
もちろん、多くの人が気づく頃には類書がたくさん出回っているので、
スピード勝負な面もありますので、そこは早い者勝ちですが。
あらゆるインプットを「ネタ」にして、
ぜひあなたならではのユニークな本を出してくださいね。
ご参考になれば幸いです。