がんばらない出版術 その(3)
2017/03/01
こんにちは、樺木宏です。
今回の記事も、前回、前々回に続いて、
"商業出版を楽しむための工夫"についてです。
創造性を高め、モチベーションも長く続けるために、
まずは「ストレスを極力感じない状態をつくること」
について、前回はお伝えしました。
そこで今回は、「出版が好きになる」方法についてです。
昔から「好きこそものの上手なれ」といいますが、出版にも当てはまります。
もし本を出すことが「好き」になれば、自然と大量に行動をします。
意識せずとも勝手に情報を集めるでしょうし、
気になる本を手に取る機会も増えるでしょう。
それはそのまま業界のトレンドを察知することにもつながり、
ライバルの類書とどう差別化するか、というアイデアの元となります。
つまり、著者としての力量がアップし、企画が通ること、出した本が売れることに直結するのです。
では、具体的にどうすればよいのか?
それは、
とにかく、「小さく行動する」
に尽きます。
小さく行動し、小さな成果を得る。
例えば、タイトル「だけ」よいものを考案して満足する。
納得いく見出しを1つ「だけ」思いついて喜ぶ。
小さい自己満足を、繰り返していくのです。
シンプルなようですが、これは大変効果的です。
というのも、脳は成功の大小は、さほど気にせずモチベートされるからです。
客観的に見て大きな成功かどうかは、たいした問題ではありません。
大事なのは、自分が嬉しいかどうか。
それが嬉しければ、たとえ小さな成果でも、大きなモチベーションにつながるのです。
行動すれば動機が強化されますので、
「なかなかやるね、自分」
などと、ますます楽しくなってきます。
逆に、「まとまった時間ができたらチャレンジしよう」とか、
「今は集中できないから、時期をずらそう」と思うこと、よくありますよね。
そうなると、伸ばした分だけ、やるのがおっくうになってきます。
そのうち、「なんでこんなことをしなければならないのか」
などと感じはじめるでしょう。
先の楽しくなってくるのとは、正反対ですね。
いかがでしょうか?
とにかく小さく行動すること。
そして自己満足でよいので、小さな成果を積み重ねていくこと。
その先に、「企画が通る」「本が書店に並ぶ」「読者から感謝の言葉が届く」などの、
「大きな成果」があるのですね。
あなたが出版を楽しむための、ご参考になれば幸いです。