限られた時間の中で効率よく企画をつくるコツ
2013/08/16
こんにちは、樺木宏です。
今日は、「限られた時間の中で、もっとも効率よく企画をつくる方法」
というお題で、お送りいたしたいと思います。
さて、もっとも効率のよい方法とは、どのようなものか?
私の現時点でのベストの答えは、
「手順通りに考える」
です。
手順とは、出版企画講座でお伝えした「コンセプトワーク」そのもの。
これを忠実に履行していくことが、もっとも効率がよいと考えます。
その理由は、商業出版の出版企画は、
「同時に検討しなければいけない要素が非常に多い」
からです。
自分の強みという領域の中で、どこがもっとも売れるテーマかを考える「戦略」の部分。
市場のニーズを踏まえつつ、似た本と差別化しながら、説得力も出さなければいけない「戦術」の部分。
編集者に深く共感してもらわなければいけない、企画書での「ハウツー」の部分。
これらの要素を同時に充たしながら企画を考案することは、自己流ではほぼ無理です。
そしてよくあるのが、枝葉にとらわれて、幹を忘れること。
例えば、
・自分の書きたいことに意識が行ってしまい、読者のニーズや再現性を忘れる
・ユニークさを追求するあまりに、自分が十分な説得力を盛って語れるかチェックを忘れる
・そもそもあまり売れないテーマを選んでしまう
・売れるテーマを選んだはよいが、・類書との違いを深く考えずに流す
・いきなり企画書を書き始め、複雑で頭に入ってこない
・最も強調すべき点が埋もれてしまう
・言ったり来たりを繰り返しているうちに、なんの企画か自分で混乱してしまう
などが、よくある企画考案の落とし穴。
こうした穴には、本当に多くの人が落ちます。
そうならない為の道具が、過去の記事でもお伝えしている企画考案の手順、
「コンセプトワーク」です。
この手順を押さえることで、
・多くの要素を漏れなく押さえながら、
・自分の強みを逃すことなく
・多くの組み合わせを考え
・ベストのものを選ぶ
事が出来ます。
あともどりしない為にも、急がば回れですね。