もう二度と企画考案で詰まらない方法
2013/10/16
こんにちは、樺木宏です。
さて、よく「出版企画を考えるのは、難しいのでは?」
という質問をもらいます。
結論から言えば、これは誤解です。
もちろん売れる企画にする事は容易ではありませんが、
少なくとも企画を考え、企画書で効果的に表現すること自体は、それほど難しい事ではありません。
この誤解がある為に、多くの本を出したい人が引いてしまい、損をしています。
でも、なぜ多くの人は、そのように誤解しているのでしょうか?
それは、
"いきなり完成形を目指すから"
です。
最初から完全なものをいきなり書き始めようとしたら、それは大変です。
逆に最初はラフを書く、くらいの軽い気持ちなら、結果的にうまく行くのです。
なぜなら、要素を1つ1つ見ていけるからです。
要素とは、具体的には、
・ターゲットを決める
・自分の強みを活かす
・方向性を決める
・その内容を決める
・具体的な構成を決める
ざっくり言っても、これだけの要素があるのですね。
これを最初から全て満たしながらいきなり完成させるのは、確かに難しいです。
多くの人が詰まってしまう原因は、ここにあります。
これは、順を追って行けば、決して難しい話ではありません。
ストレスに感じるのは、企画を考えるのが難しいからではなく、
いきなり完成形を目指してしまうからなのですね。
考えてみれば、マンガも、建築も、まずざっくり大まかな外枠を決め、ラフから入ります。
方向性を決め、徐々に細部にとりかかるのです。
「いきなり髪の毛の先から絵を描き始めるマンガ家」や、
「いきなり内装や家具の配置から設計する建築家」はいませんね。
出版の企画書も同じです。
いきなり完成形を目指さず、おおまかに外枠から決めて行きましょう。
ストレスを減らして、ラクに企画を考える事ができます。