自分の強みには、なぜ気づけないのか?
2025/01/23
こんにちは、
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
いきなりですが質問です。
あなたは著者としての自分の強みを、100%本に活かしているでしょうか?
これに「はい」と答えられる人は、少ないと思います。
というのも、
「自分のことは、自分ではよく分からない」
ことが多いからです。
たとえば優秀な人ほど、
「自分の知識や経験は、それほどたいしたことが無いのでは?」
という風に、自分を過小評価する傾向があります。
これは「ダニング・クルーガー効果」
という名前でも知られていて、
日本人だけでなく、世界の人々に共通の傾向です。
本を書こうという人はそもそもが優秀な人が多いですから、
こうした「過小評価」の傾向もまた、強くなりがち。
せっかく素晴らしい強みを持っていても、
「自分などたいしたことがない」
と勘違いして、その強みを活かせないことが増えてしまうのですね。
かく言う私も。お恥ずかしながら同じです。
懇意にしている編集者と雑談していて、
「それ、面白いですね。本にしませんか?」
と言われるまで、
自分自身の強みを活かせるテーマに気づけませんでした。
多くの著者さんの強みを見出して190冊以上の本を手がけてきた私ですが、
あの時の「ひと言」を言ってもらわなかったら、
自分の10万部のベストセラー本は生まれていなかったと断言できます。
このように、
「他の人に、自分について意見してもらう」
ことは、時にとても大きな気づきを与えてくれます。
それも、できるだけ忖度せずに、
思ったことをそのまま言ってくれる人がベスト。
そうした率直な意見が、自分自身の過小評価に気づき、
逆に強みを活かした企画を生みだす、
よいきっかけになることでしょう。
なお余談ですが、先の「ダニング・クルーガー効果」は、
逆の方向にも働くことが分かっています。
あまり優秀でない人は、そのことになかなか気づかず、
自分を「過大評価」してしまうそうです。
自分を知るということは、ほんとうに難しいですね。
あなたの隠れた強みを見出す、ご参考になれば幸いです。