あなたに隠された「著者の強み」に気づく
2024/08/29自分を過小評価しなければ、出版はうまくいく
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出すのって難しい、そう思っている人が多いと思います。
でもそれは、本を出すための考え方を知らないだけ、ということもしばしばです。
たとえば、
「自分は実績や経験がまだ足りない・・・」
と感じている人は多いのですが、
実はそこは、それほど問題ではなかったりします。
ちょっと見方を変えるだけで、
あるいは経験を組み合わせるだけで、
十分著者として書く資格がある人は多いものです。
また。書店の本を見て、
「自分のほうが、もっと高度な内容を書ける」
と感じている人も多いのですが、
そこもポイントではなかったりします。
そうした本の著者もいろいろ書けるのですが、
読者の目線に合わせて、
あえて易しく書いているケースがほとんどです。
このようなことを知らずに、考え方がズレてしまうと、
思い込みで、自己卑下してしまうことに。
せっかく持っている強みを見過ごしてしまうのはもったいないですね。
そうならない為に大事なのは、
「自己評価」を疑ってみることです。
著者としての自分の、
「どこが強みで、どこが弱みか」
が、最初から正確に分かる人などほとんどいません。
「出版社はどういう考え方で、著者を見ているのか、どう評価されるのか。
それを踏まえて、自分の強みを活かすには、
どんなテーマで、どんな切り口の企画がベストなのか」
最初から自力でこんなことを思いつける著者はいないのですから、
客観的に、第3者のプロの考え方を聞いてみましょう。
著者としての自己評価を下すのは、
まず評価基準を知り、自分を客観視してから。
ご参考になれば幸いです。
2024/08/22"自分でも気づかない強み"が埋もれている!?
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出したい方のご相談を受けていると、
「すごい強みがあるのに、それを活かそうとしていないな」
と思うことが多々あります。
いろいろなパターンがあるのですが、
たとえば、
1)高いレベルにあるのに、普通だと思っていたり
2)逆境を跳ね返した経験を、むしろ隠そうとしていたり
3)いまの仕事と相乗効果のあるスキルを、関係ないと思っていたり
といった風に、強みを見逃していることが多いのです。
1)などは、出版に限らず、多くの人に当てはまります。
あなたがもし「自分ができるなら、他にも出来る人は大勢いるだろう」と感じたことがあるなら、
高い能力があるのに、自分の能力を過小評価してしまう傾向があるのかもしれません。
このことは研究でも確かめられていて、
「ダニング=クルーガー効果」として知られています。
こうした傾向があることを知っていないと、
自分の強みを見逃してしまい、本を出すチャンスに気づけないことがありますから、
もったいないですね。
ちなみに、上記のダニング=クルーガー効果は、逆のパターンもあります。
能力が低い人が、自分の能力を過大評価する傾向がある、ということですね。
自分が得意でない分野では、こうした逆の傾向があることも知っておくと、
不要なリスクを減らしつつ、チャンスは掴んでいける可能性が増えるでしょう。
今回は一例だけ説明しましたが、
次回以降の記事では、残りのパターンについてもお話しようと思います。
ぜひ埋もれた自分の強みに気づいて、
自己実現する機会を逃さないようにしていきましょう。
2023/11/14弱点こそが、最強のコンテンツになる
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出版しようとすると、
「あなたの強みは?」
という問いが一般的ですね。
それは確かにそうなのですが、
実際に強みを探して引き出そうとするなら、
逆に「弱み」や「コンプレックス」に注目したほうが、上手くいくと感じています。
というのは、私たちの行動の原動力には、
ポジティブなものよりも、ネガティブなものの方が多く、かつ強いからです。
人は快楽を得るよりも苦痛から逃れたい、という欲求の方が倍以上強いことはよく知られていますし、
これを証明した行動経済学者ダニエル・カーネマンはノーベル賞も受賞しています。
また人は、目標と現状にギャップを感じると、それを埋めようとして行動を起こしますし、
コンプレックスが強いと、競争心も強くなり、逆境にも強くなることが知られています。
こうした原動力で動いた先に、高いスキルや専門性、そして実績があることは、ある意味当然のこと。
実際、偉人の伝記などを読んでも、ほぼ例外なく最初はコンプレックスからスタートしているのは、
こうした理由からです。
ただ、こと自分の話となると、話は別になってしまいがちです。
普通の感覚では「弱みは隠すもの」であり、
ましてや本を書く上で、それをさらけ出したほうが上手くいく、
というのは頭では理解できても、なかなか気持ちでは納得しにくいもの。
その違和感や戸惑いを乗り越えることで、あなたのポテンシャルはさらに引き出していきましょう。
弱みこそが、あなたの強みを引き出すポイント。
ご参考になれば幸いです。
2023/04/20自分の"武器"に気づくには
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、本を出したい方のご相談に乗っていると、
「素晴らしい強みを持っているのに、気づいていないようだ」
と感じることが多々あります。
それもそのはずで、
人間の脳というのは、自分が出来ることは「当たり前」だと感じてしまうからです。
だから「これくらい、他の人も出来るだろう」とか、
「なんでこんなことが評価されるのか」といった感じ方をしてしまうのですね。
しかし商業出版では、その強みこそが大切。
似たような本と差別化し、独自性を打ち出すために必要ですから、
ぜひ気づけるようにしたいものです。
ではどうするか?ということですが、
自分自身を基準にしていたのでは、
脳のしくみから言っても気づくのは困難。
であれば、目線を他の人に変えてみましょう。
たとえば本でいえば、「読者目線」です。
「自分にとっては当たり前だが、読者からみたら、けっこう凄いことなのでは」
という風に、相手の目線になって想像してみましょう。
あるいは、「過去の自分」の視点から見てみるのもよいでしょう。
「今では普通だが、あの時の自分からしたら、けっこう凄いな」
と再確認できるかもしれません。
逆にしたくないのが、「ライバルの目線」から見てしまうこと。
「もっと高度なことを書かなければ」
となってしまいがちで、
レベルがどんどん上がってしまい、その分読者が限られた人になり、
本としては売れにくくなってくるためです。
自分の強みに気づければ、
著者として商業出版できる可能性が高まるのはもちろんのこと、
ビジネスにおいても「選ばれる」可能性が高まります。
ちょっと目線を変えて、
自分自身をもっと評価してあげましょう。
2023/03/30著者としての"武器"は意外なところにある
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、いきなりですが質問です。
あなたの著者としての武器は何でしょうか?
そう聞くと多くの人が、自分の経歴や実績、得意分野などを思い浮かべるようです。
しかし商業出版では、その発想ではちょっともったいない。
なぜなら、それは読者から見れば、
「自分にどう関係があるのか?」
がよく分からないからです。
なんとなく凄いとは思うものの、その分、
「上からお説教されたらイヤだな=敬遠される」
か、
「書店にいけば凄い人の本ばかりだから、違いがよく分からない=選ばれない」
となってしまいがちです。
というか、十中八九、そうなります。
本を出していてもおかしくない実績の持ち主なのに、なかなか本を出せない人は、
ほぼこのパターンです。
ではどうするか?
ということですが、
「読者の悩みに、具体的に寄り添う」
ことで、好循環が回りはじめます。
たとえば、
「自分の○○という強みは、読者の□□という悩みをラクに解消できる」
という風に、「○○」「□□」のところを具体化しましょう。
それが読者に刺さったとき、
「この人の本を読んでみたい!」
となります。
出版社での企画の採用確度もアップし、
本として書店に並んでも売れる本になり、
自動的に著者の歯車が回りはじめます。
それがあなたの武器でなくて、何でしょうか。
ぜひ、ポテンシャルフルに発揮して欲しいと思います。