商業出版に大切な、2つの"とくい"とは?
2018/04/19
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、商業出版には2つの"とくい"が大切です。
それはなにか?
結論から言えば、
「得意」と「特異」
です。
「得意」とは、あなたの強みということ。
これまで情熱や時間を注ぎ、考え方やノウハウも豊富に知っている、ということ。
それが本に活かされれれば、読者にとっても素晴らしい本になるのは明白ですね。
逆にいえば、それほど得意でもないことを、「今、売れているから」といった理由で、
書いてしまうことはお勧めしません。
それまでに費やしたエネルギー量は、見る人が見れば伝わってしまうもの。
今一つ「浅い著者」などと思われるのでは、マイナスブランディグになってしまいます。
仮にトレンドに乗れて、本を出せたとしても、長い目で見れば、
「時々でテーマが変わってしまう人=何のプロだかよく分からない」
と言うことにもなってしまいがち。
安易に墓穴を掘ってしまいがちでもあるので、気をつけたいところです。
そして「特異」。
これは、ライバルと差別化する、ということです。
売れる本のテーマは限られていますが、本を書きたい人は大勢います。
そうなると、1つのテーマで、ライバル争いが繰り広げられているのですね。
読者は前に読んだ似たような本は買いませんから、出版社も、
あなたならではの差別化ポイントを求めてきます。
このとき、特にライバルを意識せず、自分が書きたいことを優先して書いてしまうとどうなるか。
あなたが
「その他大勢」
になってしまいます。
企画も通りませんし、仮に通っても売れません。
その上、「どこかで聞いたことのあることを、似たような表現で言っている人」、
そんな評価になってしまう可能性も大。
それは避けたいですね。
なお商業出版ではない、自費出版や電子出版には、そうした残念なコンテンツが溢れていますので、
反面教師という意味で、眺めてみるのも勉強になります。
いかがでしょうか?
あなたをプロとしてブランディグするために、必要不可欠な2つの"とくい"。
ご参考になれば幸いです。