"本を出版したことのある人"と"本当の著者"の違いとは?
2017/11/16
こんにちは、樺木宏です。
「商業出版で、次の本がなかなか出せない」
というご相談を、よく受けます。
どんな内容にすれば、本を出し続けることができるのか。
それは時と場合によって変わってくるものですが、
ただ、1つ絶対に変わらない、確かなことがあります。
それは、
「そうやすやすと真似されない、自分ならでは切り口を持つ」
ということ。
言い換えれば商業出版とは、「模倣されない障壁をいかにつくるか」なのです。
これは当たり前のようでいて、なかなか出来ないこと。
かつ、著者としての将来を左右することなのに、意外とおろそかにされがちなことです。
例えばよくあるのが、「今こういう本が売れているから、似たような本をつくる」というケース。
確かにそれで本を出すことはできるかもしれませんが、
皆もまた真似してきます。
今はそれで本を出版できても、近い将来必ず埋もれます。
あるいは、その時々の流行りに乗りながら「切り口をちょっと変えて本を出し続ける」ケース。
それを続けてしまうと、「何の人だか分からなくなる」という落とし穴に落ちます。
いつのまにか、著者のブランディグという主旨からはズレてしまうのです。
出版社はこの手法で本を出すことが多いので、オファーをなんでも受けてしまう人は要注意です。
「過去に本を出版したことがあるが、今は商業出版で出せない人」は、最初からボタンを掛け違ってしまっているのですね。
そうならない為に大切なのは、最初から「模倣されない障壁をいかにつくるか」。
目先の「これを真似れば本が出せる」という誘惑をガマンしつつ、
そうやすやすとは真似されない「あなたならではのオリジナルの切り口」を見いだすこと。
これが出来れば、「本を出したことのある人」ではなく、「出し続けている著者」になれます。
目指すのは、著者としての長期利益。
そして持続性のある著者として、「あなたならではの本」を出し続けて欲しいと思います。