あなたの"極論"に価値がある
2015/02/25
こんにちは、樺木宏です。
さて、"極論"というと、一般的には「偏っている」「バランスが悪い」というイメージがありますね。
だれでも、偏った人と思われるのはイヤなものですから、
日常で極端な意見を言う機会は、少ないのではないでしょうか?
しかしこと著者にとってみれば、その考え方は逆になります。
「偏った極論」にこそ、魅力があるのです。
例えば、経済の本。
日本が将来沈没すると言ってみたり、逆に日本が世界最強、と主張している本もあります。
こうした本を書店で見かけるのは、極端ではあるものの、両方売れているからです。
しかし、「日本はそこそこ」という本は、書店にはありません。
それは、売れないからですね。
なぜこうした事が起こるかと言うと、
1つには、なかなかそこまで言い切れる人は少ないから。
自分の名前で本を出すということは、その主張とセットで覚えられる、という事でもあります。
もしその考え方が間違っていたり、将来否定されてしまったら・・・と考えると、
主張をするには勇気がいります。
極論を言い切れる人は少ないからこそ、語れる著者には希少性が生まれ、価値が増すのですね。
もう一つは、話題が拡散しやすいからです。
極論であればあるほど、同じ意見を持つ人は、強く賛同してくれます。
逆に反対の意見を持つ人は、腹が立ってアンチになることもあるでしょう。
いずれも場合でも話題は拡散します。
ブログで好意的に紹介する人も出てくれば、居酒屋で悪く言う人も増えるでしょう。
それは露出が増えるということであり、どちらの場合でも、マーケティング上はプラスなのですね。
いかがでしょうか?
商業出版の企画を考えるときは、つい反論を恐れて、丸くなったものになりがち。
そこをあえて尖った「極論」を探してみましょう。
あなたの著者としての魅力がさらに増すこと、請け合いですよ。