著者の主観・ホンネ・エゴにこそ価値がある
2015/05/06
こんにちは、樺木宏です。
さて、「本を書く」というと一般的には、なにやら凄い情報を書かなければいけないような
イメージがありませんか?
確かに、千円以上も払って情報を買ってもらうのですから、
商業出版では一定のレベルを求められる、ということはあります。
ただ実は、その情報そのものよりも、ある意味もっと大事なことがあるのです。
それは、「著者の主観・ホンネ・エゴにこそ価値がある」という事。
というのも、今は情報が多過ぎる時代だからです。
人間の脳は、選択肢が多すぎると逆に思考が停止し、選べなくなることが分かっています。
例えばGoogleで検索すれば、かなりの情報を得ることが出来ます。
しかし同時に、微妙に異なる情報や解釈、あるいは全く正反対の意見も溢れています。
こうなってくると、何を信じて良いのか、自分はどう行動すれば良いのか、
相当勉強しないと決めることが出来ません。
しかし多忙な現代人に、そんな時間はありません。
つまり情報が多すぎて、何を信用して良いかが分からない、という人が大多数なのですね。
そんな時、「著者の主観・ホンネ・エゴ」は、俄然価値を持ってきます。
「本を書いているほどの先生が、自信を持って言い切っている」
という事が、読者の迷いを断ち、導いてあげることに繋がります。
また、単に情報が書いてあるだけでなく、なぜそう思うのか、その考え方や経験談なども
書いてあれば、読者は共感を持って賛同することが出来ます。
だからこそホンネを書く著者は、「この人の話なら聞きたい」「この人のお勧めなら使ってみたい」
という風に、ファンを増やすことも出来るのですね。
逆に言えば、そうした「著者の主観・ホンネ・エゴ」が無い本は、
単に情報を並べただけですから、時間をかけて検索すれば、Webのどこかにある、
と言うことで、価値を感じてもらえません。
こうなってしまっては、残念ですね。
いかがでしょうか?
「誰が言っているのか」が急速に価値を増している時代です。
ぜひ情報を伝えるだけでなく、一人称で「主観・ホンネ・エゴ」を出して行きましょう。