類書と"差別化"するために絶対押さえたいポイント
2015/09/16
こんにちは、商業出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、商業出版の企画を考えて行く際に避けて通れないのが、
「類書との差別化」です。
いくら多くの読者が悩んでいる売れ筋のテーマであっても、
いかにあなたのノウハウが優れたものであっても、
同じような本が先に売れてしまっていれば、もう買ってもらえないからですね。
ここまでは、商業出版を目指す人であれば、多くの方が知っている内容です。
しかしいざ差別化しよう・・・となった時に、大事なポイントを押さえていない人が多いのです。
だから真剣にエネルギーを費やして企画を考えるのに、なかなか企画が通らない、
という事が起こってしまうのですね。
ではそのポイントは何かと言うと、
「差別化は、読者のメリットになっていないと意味が無い」
ということです。
単に今までの本と内容が違いますよ、ということは類書との差別化にはなりません。
例えば、ダイエットの本。
巻くだけ、バナナだけ、といった切り口で、ベストセラーも数多くでていますが、
差別化するために、「バナナじゃなくてオレンジ」というだけでは意味が無い、ということです。
なぜなら、そこにはバナナよりも優れた"読者にとってのメリット"が無いから。
入手しやすさなのか、手軽さなのか、栄養価なのか、そこにダイエットに直結した
読者のメリットがなければ、読者は本に手を伸ばしませんし、ダイエット本にする意味もありませんね。
ここで例えば、「女性ではなく、中高年男性特有の事情に配慮したダイエットの本」となれば、
対象となる読者にはメリットが大きいので、差別化になりえます。
あるいは、「炭水化物を減らすのではなく、逆に炭水化物を多く取る」というのも、
その栄養価や日常生活への不可欠さを語ることで、差別化になりえます。
ちなみにこの2つの切り口のダイエット本は、出版に成功してすでに世に出ている例です。
いかがでしょうか?
差別化は、読者のメリットになっていないと意味がありませんが、多くの人が気付いていません。
だから、そこに配慮して企画を考案することで、グッと成功確率が高まるのですね。
あなたの出版確度を高めるための、ご参考になれば幸いです。