新人著者の"差別化"を考える
2016/03/02
こんにちは、樺木宏です。
さて、新人著者の出版企画には、類書との差別化が必要です。
差別化というのは、
「今までにない新しい読者メリットを約束すること」
ということです。
なぜなら、売れているテーマの本は、今までに似たような本が多く出版されているものだからです。
いかにあなたの出版企画が、多くの読者が求めているものであり、それを書くに相応しいノウハウや実績があったとしても、
同じような本が先に多数出版されてしまっていては、通るものも通りません。
なので、差別化が必要なのですね。
ここで気をつけたいのが、
「読者にとって」
という部分。
よくあるのが、「この企画はこの部分が違う!」といいつつも、
読者にあまり関係がない、というケース。
業界のプロにとってはとても大きな違いかも知れませんが、
お金を払って読むのは素人である読者ですから、レベル感がズレてしまうと商業出版としては差別化出来ていない、
となってしまうので注意です。
逆に言えば、読者目線で考えることが出来るなら、
「こういう本はもう沢山でているから、手に取らないだろう」
とか、
「今までの本ではこんな悩みは解消されていない。それを書いてあげよう」
とか、
「こういう主張の本が多いが、実際は逆の場合もあり、そういう本を求めている人も多いのでは?」
などなど、アイデアは浮かんでくるものです。
相手の気持ちになれれば上手くいく、というのは出版でも、人間関係でも同じのようですね。
いかがでしょうか?
出版企画を差別化する、というとなにやら難しそうですが、
ようはこういうこと、というイメージしていただければ嬉しいです。
その感覚を自分の企画にも活かし、よりエッジの効いた企画を考えて見て下さいね。