文章ではなくコンテクストを読もう
2016/06/01
こんにちは、樺木 宏です。
今回は、本を出そう、もしくは出し続けようというあなたに、
より良いアウトプットのための「情報を読むコツ」についてお伝えしたいと思います。
それは結論から言うと、
文章ではなくコンテクストを読もう
という事になります。
コンテクストというのは"文脈"とも訳されますが、ここではざっくりと、
話の流れや前後関係、という意味で使っています。
なぜコンテクストを読むことをおすすめするかというと、
そうした視点がないと、いくら情報をインプットしても役に立たない、
という残念なことも起こりえるからです。
例えばよく、類書を数十冊読んで研究しました、という人がいるのですが、
ほとんど新しさや鋭さが無く、全く企画に活かされていないケースも多いです。
なぜこうなるかというと、木を見て森を見ていないから、言い換えれば、
文章だけを読んで、文脈を読んでいないから、です。
あなたがそのテーマの専門家であればなおさら、そこに書いてあること自体は、
どこかで読んだことがある内容の方が多いはずです。
そうなると、「もう知っている」と流し読みで満足してしまいがち。
数をいくら読んでも、身になって行かないのですね。
あなた自身の本に活かそうと思うなら、そこに何が書いてあるかよりも、
どういう流れで、どういう視点から、どういう立場で書いてあるか、の方が重要です。
「著者はそういうが、自分は逆にこう考える」
「こういうことも言えるのに、書かれていない」
「こういう読者には通用しないことが書かれている」
このように「それに対してあなたの立場はどうなのか」を考えることは、
それがあなたの意見を鋭くし、時代にマッチし、ライバルと差別化されたものにしてくれます。
時にそれは、そのまま出版企画のコンセプトになることもありますし、
売れているテーマに乗っかった本を出すときにも、差別化された企画にしてくれます。
メディア側から見ても、「独自の意見を持ったユニークな人」ということになり、
様々な機会を引き寄せるきっかけにもなるでしょう。
ぜひこのようなコンテクストを重視しつつ、あなたの独自の視点で、違いを見いだし、
それを自分の主張としてストックしていきましょう。
ご参考になれば幸いです。