著者として活躍しつづけるために、見過ごされがちな"あること"とは?
2019/01/31
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、今回は「差別化」のお話です。
本を出そうとすると「耳タコ」なくらい、聞くことになるのがこの差別化という言葉。
似たような本がたくさん世に出ているわけですから、あとから新人著者として本を出す為には、
いままでの本の横に置かれても売れる理由が必要ですね。
それが、「差別化」という言葉を、これほど聞かされる理由でもあります。
ただし。
ただ「従来の本より読者メリットがある」というだけでは、十分とはいえません。
このあたりについて語っている人も本も少ないようなのですが、
それだけだと一時的に本をだせても、長く続かないのです。
なぜなら、「全ての競争優位は一時的なもの」だからです。
たとえその一時期、書店の棚で異彩を放っても、ベストセラーになっても、
あくまでそれは一時的なもの。
このことは出版に限らず、企業についても言えることで、例外はありません
だからあなたが著者として、中長期で活躍するためには、
「一時的な競争優位を連続して取り続けること」
が大事なのですね。
たとえば、「自分はこれが得意だ」という有利な差別化ポジションをすでにもっていたとしても、
そこに安住するのではなく、ユニークな切り口の企画で「攻める」ことです。
点で終わらせるのではなく、線としてユニークな企画を出し続ける。
それを全体として見たときに、著者のユニークな「差別化」が始めてできるのだと思います。
そのためにも、最初の企画から、そうした切り口を出しやすい立ち位置をとることが大事になってくるのですが、
その話はまた別の機会にゆずりましょう。
いかがでしょうか?
だれしも新人著者のころは、「人生で1冊本を出せれば十分だ」と考えますが、
やはりだれしも「もっと売れる本を書きたい」「本を出し続けたい」と思うのが、人情というもの。
最初から「長く出し続ける」ことを考えつつ、本をだしていくことで、
数年後の著者ブランドに大きな差をつけていきたいですね。
ご参考になれば幸いです。