優秀な人必読、このワナに落ちると企画が通りません!
2013/10/09
こんにちは、樺木宏です。
さて、著者を目指す人というのは、大変優秀な人が多いです。
この記事をいつも読んで頂いている皆さんも、そういう方々だと思いますし、
実際私がお会いする人々も、実に優秀だと感じ入る事もしばしば。
でもそこには1つ、ワナがあります。
「盛り込みすぎ」
というワナです。
例えば、"成功法則を教える本"があったとします。
優秀なビジネスパーソンである著者からすれば、
あれも教えたい、これも伝えたい、となると、
・仕事力をアップし、
・勉強も効率的に行い、
・向上心も高い状態を保つ、
という、盛りだくさんの豪華内容の企画を立ててしまいがちです。
この企画は、盛り込み過ぎの為、通る確率は低いでしょう。
その理由は2つあります。
1つは、読者が引いてしまうこと。
普通のサラリーマンは、「これは勉強になる」と思う前に、
「仕事力を上げて、勉強も上手くやり、向上心も保たないと、成功できないのか・・・」
と思います。
そして「そんなことは自分には無理」となってしまうのですね。
こういう本は、いくら有益でも売れません。
もう1つの理由は、企画が総花的なことです。
仕事力、勉強法、自己啓発、それぞれが1冊の本として成り立つ「カテゴリー」です。
いわばこの企画は、「3つのカテゴリーが混在した企画」になってしまうのですね。
そうすると、それぞれのテーマに絞り込んだ類書には勝てません。
結果、いくら有益でも、企画が通る事はないでしょう。
例外として、知名度が高い人,ファンが多く販売力がある人は、こういう企画でも通る事があります。
でもそれは、知名度で企画の弱さをカバーしている、と言う事です。
知名度によい企画が加われば、もっと売れる本になるので、勿体ないですね。
今日のまとめです。
「盛り込みすぎ」に注意しましょう。
自分のレベルでは無く、読者のレベルで考えましょう。
それは著者として大変重要な能力ですよ。