童話とビジネス書の意外な共通点
2014/03/11
こんにちは、樺木宏です。
さて、皆さんは童話を読んでいますか?
自分で本を書こうという人は例外なく優秀な人ですから、
「ビジネス書はたくさん読むけど、童話なんて読まないよ」
という人がほとんどかも知れません。
でも実は、本を書こうと思ったら、童話はぜひ読むべきです。
なぜなら、そこには売れる企画に必要なヒントが、たくさんあるからです。
例えば、日本人で「桃太郎」や「一寸法師」を知らないひとはいませんが、
それをいつ読んだか?と言えば「子どもの頃」「30年以上前」でしょう。
そこには「長く記憶に残る」というヒントがあります。
考えてみれば、歴史に残る書物は「物語」の力を借りているものがほとんど。
最近のビジネス書でも、ライトノベルやマンガのストーリー形式が見られますが、
古くて新しい、効果的な手法なのですね。
他にも「抽象化」というノウハウも、童話には使われています。
例えば桃太郎は今風に言えば、チームビルディングとマネジメント、そして目標達成のプロセスが
凝縮されています。
桃太郎はきびだんごでチームのやる気を引き出し、
鬼退治という大きなビジョンを打ち出して結束を維持している、という事です。
もしこれを会社を舞台にしてしまえば、特定の人にしか届きません。
「部長がインセンティブを前払いしてスタッフのやる気を引き出し・・・」
「売上達成の数字を高く設定して危機感を煽り、結束を高めた・・・」
では面白くないですね(笑)
しかし、エッセンスを抜き出して分かりやすいたとえ話にしてしまう事で、
誰にでも分かる、面白い話になり、読者の裾野が広がります。
文字通り、子どもからお年寄りまで広げることに成功した童話、という事なのですね。
いかがでしょうか?
できる著者は、すでに童話に学んでいます。
あなたも、ぜひ童話の力を取り入れて、企画力をアップして下さいね。