"有名人の売れている本"は参考になりません
2014/04/10
こんにちは、樺木宏です。
書店にいくと、有名な人が書いた本が良く売れていますね。
中には、自分の事だけを書いていたり、どこかで読んだことのある内容だったり
する本も少なくありません。
でも、それが売れている本だからといって、安易に参考にするのは、大変危険です。
というのも、出版企画には2つのアプローチ方法があるからです。
1つは、自分の棚卸しを徹底的に行い、その強みを活かして企画をつくる方法。
いわば、プロダクトアウト型です。
これは、ファンが大勢いたり、ものすごい実績があれば、その強みで他の要素がカバー出来てしまいます。
極端な話、知名度があれば、日記を書いても売れてしまうのですね。
ここを表面だけ見て、新人著者がマネするとアウトです。
もう1つは、世の中のニーズを見極めて、求められている企画を提供する、
マーケットイン型。
今のトレンドを重視し、売れている本に敏感になり、時代の追い風を利用します。
新人著者は、どちらかといえば、こちらの戦略が有効でしょう。
しかし全く同じ企画ではだめなので、やはり強みを活かして「差」を作らなければいけないですね。
いかがでしょうか?
このように、2つのアプローチを意識するだけで、大分変わってきます。
・強みが明確に意識できている人は前者、
・それほど突出していないが、ノウハウに時代性があれば後者。
企画考案の戦略を使い分けて、採用確度を高めていきましょう。
ただ、自分の強みに気づいていないだけの人も多く、また強みは自分だけではなかなか
気づきづらいものです。
もし強みが引き出されれば、プロダクトアウト型、マーケットイン型、両方のアプローチが可能になります。
出版のプロのアドバイスを受けると、驚くほど企画の幅が広がることがあるのは、
こうした理由によるのです。
あなたも、ぜひ自分の企画の幅を広げてみて下さい。