商業出版では『いつ出すか?』を考えよう
2017/04/27
こんにちは、樺木宏です。
さて、いわゆる「商業出版のノウハウ」というものが世の中にはありますが、
結構重要なのに、あまり語られていない事があるのを、お気付きでしょうか?
それは、「いつ出すか」です。
何を書けばいいか?
誰に書けばいいか?
それを気にする人は多く、ノウハウも多くありますし、
そうした問いには、多くの答えが用意されています。
しかし、「いつ出せばいいか?」を気にする人は、意外なほど少ないのです。
「時間軸」という視点で、自分の商業出版の戦略を考える人は、少ないということなのですね。
でも考えてみれば、それはもったいないことです。
なぜなら、少しタイミングがずれてしまったら、
ベストセラーの可能性がある本といえども、埋もれて売れない本になることもしばしばあるからです。
その証拠に、重版がほとんどかからなかった本が、
数年後に中身をほとんどそのままで改装して出しただけで、
ベストセラーになったという事例は、実は結構あります。
例えば、「足の一部に焦点を当てた某健康本」は、
最初あまり売れなかったのにもかかわらず、
2年後に再度営業を仕掛けたら、ミリオンセラーにまでなったという話。
あるいは、「某有名アニメの有名キャラに学ぶ自己啓発書」は、
カバーも中身もそのままに、7年後に仕掛け直したら10万部を超えたという話。
こうした「いつ?」を変えただけで、本が売れるという話は、実は多いのです。
出版社もこうした話をあまり外には出さないので、
意外と知られていないだけなのですね。
だからあなたが、「いつこの本を出すべきか?」と問うことは、とても大切です。
しかし、そこで難しいのは、「待つ」こと。
本を出せるとなったら、今すぐ出したくなるのが人情というものですね。
他の著者が同じような本を先にだしてしまうのでは?とう心配もあるし、
プロデューサーにお金を払っていて期限もあるかもしれません。
そもそも、いつ出せば良いかというタイミングを見極めるのも難しいことです。
でも、そうした迷いがあったとしても、やはり「いつ出すか?」という問いは大切。
それを考えることで、あなたのポテンシャルが活かされますし、
著者としての可能性が大きく開花する可能性があります。
ぜひあなたの著者としての戦略に、
「いつ?」
という視点を加えてみて下さい。