尖った本には、ワケがある
2017/06/15
こんにちは、樺木宏です。
さて、書店に行くと、どのコーナーにもだいたい、
「主張が真逆の本」
というものがありますね。
例えば起業であれば、
・会社を辞めずに起業の準備をしよう
という本もあれば、
・思いきってリスクを取って辞めることが、成功には不可欠
という本もあります。
あるいは経済であれば、
・日本経済は先行きが暗く、大変なことになる
という本もあれば、
・いやいや、日本経済は世界最強
というような本もあります。
そして興味深いのは、こうした本は「両方とも」同じように売れていることが多いのです。
ここに、あなたの出版に役立つノウハウが隠されています。
それは、「振りきった主張を書くことが大事」ということです。
なぜかと言うと、著者の主張が明快で、迫力を持って読者に迫ってくるからですね。
すると読者は「それは大変だ!」とか「安心した〜」という気持ちがかき立てられるわけです。
逆に、そのあたりが中途半端な本は売れません。
先の例で言えば、「日本経済はそこそこ良く、なんとなく大丈夫」みたいな本が書店に無いのは、
そうした理由からなのですね。
とはいえ、極端な事を書くと、反論なども気になってきますから、いざ自分が著者になると、
気後れしてしまうこともありますので、そのあたりは「覚悟」も必要です。
ただ、もしあなたが新人著者ならば、ここはチャンス。
業界の重鎮やベテランでは、しがらみがあってなかなか書けないことを、
失うものが少ない立場から、思いきって書いてしまうことが出きるからです。
えてしてそうした尖った主張は、読者にとって新鮮なだけでなく、
時代の変化に沿った役立つものであることも多いので、良い本にもなりやすい、
と私は感じています。
あなたも、次の企画は思いきって「振りきった主張」を考案してみてはいかがでしょうか?