今、本を商業出版でどんな本を出すべきなのか?
2017/11/02
こんにちは、樺木宏です。
「どんな本をだすべきか?」とは、新人著者からベテラン著者まで、
悩みの尽きないテーマですね。
書店にいくといろいろな本がありますから、
結局は「今売れているテーマで」とか、
「自分がやってきた仕事の内容で」本をだしてしまいがちです。
それはそれで悪い事ではないのですが、それだけだと「浅い本」になりがちで、勿体ない。
そこには、おさえておきたいポイントがあります。
それは、「あなたの物語を本の中に含ませる」ということ。
「今までどうやって社会と関わってきてきたのか」
「なぜそれをやってきたのか」
「これからどう関わるのか」
そうした動機を含む物語が、商業出版の本にはぜひ欲しいのです。
情報を伝えるだけなら、会って話したり、メールやSNSでもできます。
しかし情報過多の時代ですから、それだけでは届きませんし、届いても響かない。
その点、最も権威を持って受け止められるのが商業出版の本です。
共感され、支持される力も強いものがあります。
加えて、売れれば広く拡散する可能性もあるのですから、
商業出版ならではの強みを活かさない手はないですね。
人間を人間たらしめているのは、物語をつくり、共感して一緒に行動する能力。
それが伝わる本でないと、勿体ないし、商業出版の本であるべき必然性も少ないのです。
だから、あなたの「物語」を伝えましょう。
読者の問題を解決するとか、欲求を煽るとか、そういったテクニック以前に、
本の根底に流れる文脈をしっかり最初に決め、それを軸として貫く。
それだけで、出来上がる本が変わります。
ぜひ、読者にとっても、著者であるあなたにとっても、ひときわ思い入れの深い本をつくってください。