正しい+感情=いいね!な本
2019/09/05
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、今回は「いいね!」と言われる本を書くにはどうするか、
ということについて、お伝えしたいと思います。
というのも、世の中には、
「正しいことが書いてある有意義な本」は数あれど、
「共感して人にも勧めたくなるような、感情が動く本」は少ないからです。
高度な専門知識を持ち、前者のような「正しい」本を書ける人は大勢います。
しかし後者のように、そこに、
「読者の心を動かす」
という付加価値までつけられる人は、かなり少ない。
でもこの知識があれば、あなたも著者としてさらに付加価値を増すことができ、
書く本がより売れるようになるし、本を読んだ読者の反響も大きくなります。
では、どうすれば読者の心を動かすことができるのか?
それは2つのステップに分けられます。
1)まずは、自分が "いい本だ!"と心から思うこと
2)それを相手の頭の中に再現してあげること
の2つです。
前者については、当たり前の話ですが、自分が良い本だとと思っていないのなら、それは読者にも伝わってしまいます。
だから、まず自分が心から、
「これはぜひ伝えたいことだ!」
「これはいい本だ!」
と思えるテーマで書くこと。
これは大前提ですね。
しかし現実には、
「これは今、世間で売れているテーマだから」とか、
「せっかく出版社から話が来たから」といった、
自分の本心とはあまり関係ない事情で、本を書こうとしているケースが多い。
そしてこうした誘惑やしがらみは、けっこう強力なのも事実です。
そこで流されることなく、どう工夫して自分の納得いく方向にもっていくかという「スキル」。
場合によっては諦める、断るといった「決断」も必要になってくるでしょう。
読者の感情を動かす2つ目は、「自分の感情を相手の頭の中に再現してあげること」です。
脳科学的に言えば、「いいね!」と強く感じているときは、
「感情をつかさどる脳の神経細胞も含め、脳全体が連鎖して発火現象が起きている状態」
と言えます。
だから、正しいことだけ伝えても、それは理論の脳の部分が発火するだけなので、感情は動きません。
そうではなく、
・なぜ自分はこの本を書こうとおもったのか
・その背景にある山あり谷ありのエピソード
・その主張について、自分がどんな思いを感じているのか
といった、「感情を動かす仕掛け」を、意識的に加えていくことが必須なのですね。
そうすれば、
「自分の頭の中にある"いいね!"を、読者の頭の中に再現すること」
ができるのです。
いかがでしょうか。
共感して人にも勧めたくなるような、感情が動く本を書く為には、
自分が心から伝えたいと思えるテーマで、
相手の感情を動かす仕掛けを加えていくこと。
あなたが書く本がより売れるようになり、
本を読んだ読者の反響も大きくなるための、
ご参考になれば幸いです。