アイデアは"出さない"ほうがうまくいく
2020/07/23
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、今日のタイトル。
アイデアを出さない、とはなにごとか?
と思われたかたもいるかもしれません。
もちろん、アイデア自体は大切なことです。
しかしアイデアを出そうとおもったら、意図的に出そうとしないほうがよい。
そのほうがうまくいくのです。
先日糸井重里さんのHPを拝見していたら、下記のように書かれていました。
>なんの緊張感もなく、なんの恐れもない。
> アイディアとは、こういうときに、
> 「おもらし」のように出てくるものなのだ。
> 行き詰まったり、真剣にひねり出そうとしているとき、
> アイディアは出てきてくれない。
アイデアという面で日本を代表するような方の言葉だけに、説得力がありますね。
また、日本では昔からアイデアは「三上」だと言います。
それは、
・厠の上(トイレ)
・馬の上(交通機関にゆられながら)
・床の上(ベッド)
の3つです。
いずれも、決して机に向かって、一生懸命考えるのではなく、
むしろその逆で、「力が抜けていること」が、よいアイデアの条件なのです。
このようなことから、私が出版コンサルティングの中でよく使うのが、
「無責任に(アイデアを)垂れ流しましょう」
という言葉です。
新人著者は、肩に力が入ります。
専門家としての責任もありますし、自分の名前で世に出る本となれば、なおさらです。
そういう状態で一緒にアイデアを出そうとすると、
眉にシワをよせて一生懸命考えがちなのは、想像に難くないでしょう。
それではよいアイデアは、出ません。
アイデアが出なければ、なんとなく市場にある本を調べて、
似たような後出しをすることになるのが、関の山。
それでは著者としてのブランディングとしても、なんだか残念ですね。
そうならないために、力を抜いて、よいアイデアが出せる状態にするために、
あえて「垂れ流しましょう」なのです。
私はこう思う、を垂れ流す。
根拠を気にせず、まず垂れ流す。
エビデンスを調べず、まず垂れ流す。
まずは垂れ流して「量」を出すことが先決です。
それをあとでチェックし、厳選すれば、自然とアイデアの「質」も伴ってくるのですね。
いかがでしょうか。
あなたに責任感があり、凄いプロであればあるほど、肩に力が入ってアイデアがでない。
そんな落とし穴に落ちない為にも、まずは「垂れ流す」。
自分史上、最も画期的な企画を生み出していきましょう。
ご参考になれば幸いです。