逆張りでいこう!
2021/02/04
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
書店で棚を見ていると、いろいろな本がありますね。
いろいろありすぎて、よく言えば両極端、悪くいえば矛盾している内容の本も、
横に並べて置かれていたりします。
あたなも「どっちが本当なのか?」と迷ったこともあるのではないでしょうか。
じつはこれは、歓迎すべき、健全なことです。
その理由は2つあります。
1つは、「著者にとってチャンス」だから。
あなたが書きたいテーマで、すでにベストセラーが出ていたとしても、
むしろ、ベストセラーになっていればいるだけ、あとから出す余地が大きくなるからです。
「〜のような話があるが、それは間違い」
「むしろそれは逆で、本当は○○」
こんな主張の本を後からだせば、先行している本が話題になっていればいるほど、耳を傾ける人も多くなるでしょう。
売れている本をみて「納得できない」と思ったら、著者として企画を立てるチャンス。
正々堂々、主流な意見とはまったく違う内容を打ち出しましょう。
2つ目は、「読者にとってフェア」だから。
あなたが逆張りの主張の本を出すことは、読者に公平な選択肢を与えることでもあります。
さまざまなメディアに識者や専門家が出てきて情報発信していますが、
いかんせんポジショントークが多い。
しがらみの中、立場によって最初から結論が決まっていることがほとんどです。
たとえばテレビでは、スポンサーの意向や放送局の政治的な立ち位置が、考慮されない情報はありません。
マスメディアになればなるほど、その傾向は強まります。
そんな中、広告の無い書籍というメディアで、あなたが「逆張り」の極端な情報発信をすることは、
政治的にも利害関係的にもしばられず、両面から物事を見せてあげられる、ということに他なりません。
だからあなたが逆張りの主張の本を出すことは、読者に公平な選択肢を与えることでもあるのです。
いかがでしょうか?
革新的なものは、必ず周辺の「異端」なところから生まれることは、歴史が教えてくれています。
主流派でなくとも、たとえ「異端」と呼ばれるような内容でも、自分の考えを堂々と主張しましょう。
商業出版では、むしろその方が社会に貢献でき、
企画も面白く売れやすくなり、
エッジが立ってあなたのブランディングにもなります。
まさに一石三鳥の、出版ノウハウですね。
ご参考になれば幸いです。